定時総会で役員、事業計画決める／安田会長再選、５期目に／札樽地区測量設計協会

　札樽地区測量設計協会は１１日、札幌市内のセンチュリーロイヤルホテルで２４年度第４０回定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選で安田容昌会長と山川昇、川森晃の両副会長を再選した。安田会長は５期目となる。
　冒頭あいさつに立った安田会長は、続発する自然災害にふれ「災害に対する備え、災害に強い社会資本整備の必要性を痛感した」と述べた。「既存の公共施設の点検・管理、維持補修がますます重要になる」とした安田会長は、公共事業量の削減が地域の防災対策の遅れにつながることを危惧。協会として「業界の発展や地域の安全・安心のため、事業量の確保の運動を展開し、社会資本の基礎となる測量調査設計業務の重要性を訴えていく」と強調した。
　また、協会の創立４０周年となる来年度に向け「発注機関の期待に応えるために、また、多様化するニーズに対応するためにも、技術力を高め、質の高い成果品の提供、一層の経営効率化に努めなければならない」と訴えた。
　続いて、協会顧問を務める丸岩公充道議会議員と、金田幸一空知総合振興局副局長、三浦孝利後志総合振興局副局長が来賓あいさつした。丸岩道議は新幹線札幌延伸について「１年でも早く開通できるよう今後も要望していく」と説明。金田、三浦両氏は公共事業の推進にあたり、引き続き調査測量設計業界の協力を要請した。
　議事では、２３年度事業報告・収支決算を承認したほか、「社会資本整備の促進、事業量の確保、業務の円滑なる推進のため、必要に応じ発注機関への要望を行う」「業界の経営効率化、発注機関とのコミュニケーションを図るため、各建設管理部の測量設計協議会および意見交換会を活用する」など、６項目を柱にした２４年度事業計画等も原案通り決定した。
　また、任期満了に伴う役員改選では、安田会長らを再任したほか、山口篤志氏（北海道土木設計（株））が新たに理事に加わった。安田会長は「厳しい時代だが、皆様の絶大なご支援を得て協会を発展させていきたい」と５期目の抱負を語った。
　総会では、９年間にわたり副会長、理事として協会運営を支え昨年退任した宿南滋氏（（株）シー・イー・サービス前社長）に会長が表彰状を贈り、労をねぎらった。また、理事を今回退任した石井政夫氏（（株）開発調査研究所前社長）にも花束が手渡された。

　役員はつぎのとおり（敬称略）。

▽会長〓安田容昌（パブリックコンサルタント（株））
▽副会長〓山川昇（（株）東亜エンジニアリング）、川森晃（（株）アルファ水工コンサルタンツ）
▽常務理事〓橋本眞一（（株）北海道技術コンサルタント）、花井義光（（株）ケーエッチアイ札幌一般測量）
▽理事〓鈴木哲夫（ＨＲＳ（株））、中田賢（（株）中田測量）、須藤靖彦（共和コンサルタント（株））、畑瀬保秀（（株）北開測地）、渡辺亮（（株）シビテック）、小室裕一（（株）シー・イー・サービス）、山口篤志（北海道土木設計（株））―新
▽監事〓阿部裕愛（開成コンサルタント（株））、田宮直人（（株）田宮設計事務所）
▽専務理事・事務局長〓山田三雄
▽常務理事・事務局次長〓工藤正
 

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