ＥＲＩ傘下に／技術の提携等／道建コンサル

　【室蘭発】道建コンサルタント（株）（伊達、菊谷義統社長）は２２日付でＥＲＩホールディングス（株）の傘下に入った。会社の今後の持続、発展を考え、注目される技術の提携、人材採用のノウハウの取得などグループ会社との連携を期待する。
　ＥＲＩホールディングスの中心企業は日本ＥＲＩ（株）で、民間企業では第１号の国土交通大臣指定の確認検査機関。確認検査業務のほかに住宅性能評価、超高層建築物の性能評価、省エネに関わる審査などを実施している。
　菊谷社長は「今後ますます深刻になる少子高齢化社会、技術者の不足という問題に、将来を見据え早期に対応していこう、そして、地域に会社を残そうと考え、判断した。地方の会社には、人員の確保が難しいという弱みがあるが、外業を伴う仕事にも対応しやすいという強みもある。また、これからはインフラの維持が重要になり、地域の会社が必要となる。グループ会社は人材採用のノウハウを持っており、会社を維持していくための課題を一つ一つ解決している。会社の持続を考えて傘下に入った」と話す。
　グループ会社には、非破壊検査を含む建築や土木構造物の調査、診断を業務としている会社やシステム開発を業務としている会社もある。同社も橋梁点検などを実施しており、菊谷社長は「新技術のノウハウをすぐにも投入できる。円滑な技術提携を期待できる。また、技術の継承のためにも、一定程度会社を大きくしていきたい。そのために役立つと考える」と期待している。