５月まで機能確認―札幌建管／待望の供用へ最終段階／当別ダム試験湛水を開始

　札幌建管は１日、当別ダムの試験湛水を開始した。５月末まで堤体本体や基礎地盤、周辺地山の状況など、ダムとしての機能を確認。異常がなければ９月には工事を完了し、諸手続きを経て来年４月から供用。着手から２０年の月日を経て、待望の完成を迎える。
　当別ダムは、当別川総合開発事業の一環として、当別町字青山十万坪地先に建設する多目的ダム。昭和４５年度から予備調査、５５年度から実施計画調査を進め、平成４年４月に建設事業として採択された。
　本格的な採用としては世界初となる台形ＣＳＧダム型式で、高さ５２メートル。総貯水量は７,４５０万立方メートルで、総事業費には６８８億円が見込まれている。