技術社会点 最大値３８８点に引上げ／建管維持功労者表彰など評価で／道建設部 次期資格審査の動向

　道建設部と地方建設業協会による本年度２回目の意見交換会が、１５日に最終日を迎えた。前回と同様、２０２５・２６年度競争入札参加資格審査に向けた検討状況に関して情報を共有。技術・社会点では「安全・安心への貢献」において、過去５年間の建管維持・除雪功労者表彰と、過去２年間の札幌市維持除雪業務等優秀受託者表彰の受賞歴を評価し、それぞれ１０点を配する案を示した。評価項目の追加に伴い、技術・社会点の最大値を現行の３７８点から３８８点に引き上げるもよう。総合評定数値に占める割合は０.４ポイント拡大し、１５.２％に上る見通しだ。

　本年度２回目の意見交換会は、８月８日から１０月１５日までの日程で順次開催した。過日公表した設計変更重視型発注方式のアンケート結果や、ＩＣＴ活用工事の取組状況、人材育成確保のサポート内容などについて情報を共有。本年度から標準の取組へと移行した週休２日工事に関しては、月単位の週休２日の実施要領を周知した。
　２５・２６年度競争入札参加資格審査に向けては、前回の意見交換会で上がった業界側の意見を参考に道建設部が内容を再考。技術・社会点の評価項目では「担い手の確保」において、満３５歳以上の者の採用にも加点するよう対象を拡大する見込みだ。現行の満３５歳未満の採用に１２点、満３５歳以上の採用に６点を配するものとみられる。
　「安全・安心への貢献」では、維持管理・除雪業務の社会的評価と企業の地位向上を目的として、表彰の受賞歴を評価項目に追加することを提案。過去５年間の建管維持・除雪功労者表彰と、過去２年間の札幌市維持除雪業務等優秀受託者表彰の受賞歴を有する業者にそれぞれ１０点を付与する案を提示した。
　評価項目の追加に伴い、技術・社会点の最大値を現行から１０点引き上げ、３８８点と定める見通し。総合評定数値に占める割合は０.４ポイント拡大し、１５.２％とする方向で調整が図られるもようだ。
　競争入札参加資格審査の申請期間は１２月１０日から２５年１月３１日まで。今回は北海道建設技術センター（ＨＯＣＴＥＣ）の共同審査を利用する。