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24年度 目標上回る見込み/取組促進へ農家向け資料作成/草地整備の施工時期平準化 - 道農政部

2024/10/09付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は、建設業の人手不足や働き方改革に対応した草地整備を推進するため、施工時期の平準化に努めている。春施工・秋春施工による2024年度の整備面積は、830ヘクタールを予定。平準化率は33%と、目標値の30%を上回ることが見込まれている。一方、取組のさらなる促進に向けては、時間外労働の上限規制をはじめとした建設業を取り巻く現状に対し一層の理解を求める必要があることから、現在は農家向けのPR資料を作成中。本年度内に取りまとめ、25年度以降に実施する農家への説明などで活用していきたい考えだ。

 道東地域を中心に行われている草地整備を巡っては、栄養豊富な1番草刈り取り後の8月ごろに工事が集中。建設業の働き方改革が叫ばれる中、同部では19年度から施工時期の平準化に向けて春施工や春播種・秋耕起による秋春施工にシフトさせる取組を推進している。
 近年の整備面積をみると、19年度は805ヘクタール、20年度は1171ヘクタールと着実に増加。草地整備面積を春施工・秋春施工分で割り返して算出する平準化率は、30~40%で推移している。
 本年度の実績は今後取りまとめるが、全体整備面積2487ヘクタールに対し830ヘクタールで春施工等を予定。計画どおり順調に整備が進んだ場合、平準化率は33%に達する見込みとなっている。
 過年度に実施した受注者アンケート調査の結果からは、施工時期の平準化によって現場代理人やオペレーターの残業時間の削減が図られるなど、取組に対する好意的な姿勢がうかがえる。同部は、時間外労働の上限規制など建設業の働き方改革の必要性などをPRする農家向け資料を本年度内に作成する予定。施工時期の打ち合わせなどで活用しながら、平準化の必要性を訴えていく。

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