Ａ等級対象に１０月から／費用は設計変更で計上／水産土木工事にＣＣＵＳ導入試行 － 道水産林務部

　道水産林務部は、水産土木工事における建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）の導入を試行する。原則全てのＡ等級工事を対象とし、カードリーダーなど試行に係る費用は設計変更で計上。所定の基準を達成した場合、施行成績評定で加点評価する。１０月以降に入札を行う工事から適用する。
　ＣＣＵＳは、建設技能者の資格、社会保険加入状況、現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積するもの。公共工事の品質確保の観点から、優れた技能と経験を有する技能者を将来にわたって確保・育成するため、技能等に応じた賃金支払いや処遇改善などにつなげる。
　道水産林務部では、業界団体からの要望を受け、水産土木工事においてＣＣＵＳの活用を目的とした試行を開始。１０月以降に入札する予定価格６０００万円以上の工事を対象とする。
　カードリーダーの導入や利用に係る費用は発注者が負担。受注者が工事着手前にＣＣＵＳ活用に取り組む意思を示し、「事業者登録」「管理者ＩＤ登録」「技能者の就業履歴の蓄積」など評価対象項目ごとに定めた判断基準の達成が確認できた場合、工事施行成績評定で加点する。