官庁営繕工事の不調・不落対策／見積活用方式の柔軟な運用など／入札方式の十分な検討も―国交省

　国土交通省は、官庁営繕工事における不調・不落対策の概要をまとめた。適切な発注ロットの設定、複合単価・市場単価における補正、見積活用方式の柔軟な運用、書類の簡素化などの対策を明記。不調・不落により、事業執行に支障が生じるおそれがある案件については、入札方式等についても十分に検討することなども示している。対策については、１０月１日以降の公告からすでに取り組んでおり、案件に応じて必要な対策が盛り込まれている。
　官庁営繕工事については、２４年度と比較し２５年度発注工事における不調・不落の発生率が増加。技術者や職人が不足している現状や、煩雑な工事書類などが要因とされ、他工種よりも発生率が高いことに加え、６,０００万円未満の小規模工事や同一案件で繰り返し発生していることなどが特徴となっている。