第６回社整審道路分科会北海道地方小委／５０年後見据えた計画を／冬期の安心へ高速道路必要

　社会資本整備審議会道路分科会北海道地方小委員会（委員長・加賀屋誠一室蘭工業大学理事・副学長）の第６回会合が２５日、札幌第１合同庁舎で開かれた。北海道の社会経済状況を踏まえた幹線道路ネットワークを議題に意見を交換。委員からは、「５０年後の北海道を見据えた計画も必要では」「冬期交通は、やはり１番大きな問題。沿岸部は、特に視界が悪く、高速道路が内陸部にあることで、安心感が生まれる」などといった意見が出された。
　開会に当たり、開発局の澤田和宏局長があいさつ。食料供給基地としての役割や、魅力ある資源を生かした観光など本道の特長にふれる一方で、積雪寒冷など厳しい自然条件となっていることを指摘。自然災害に対し、「脆弱な状況になっている」と説明した。
　その上で、２２年度に同委員会を設置した当時と比較して、津波浸水予測の見直しなど、社会経済状況が変化していることを示し、「幹線道路の現状と課題について、あらゆる観点からきたんのない意見をいただきたい」と求めた。