トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

海溝型地震 減災計画を成案化/新たな被害想定 道路は千島で1800ヵ所/道防災会議地震専門委がWG

2022/12/27付 DOTSU-NET NEWS
 道防災会議地震火山対策部会地震専門委員会は26日、札幌市内の第二水産ビルで地震防災対策における減災目標設定に関するワーキンググループ(WG)の第20回会合を開催した。今後10年間で想定される死者数の8割減を目標に掲げた日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震減災計画を成案化するとともに日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に係る新たな被害想定も公表。インフラ関係の被害個所数は、道路施設が千島海溝モデルで約1800ヵ所、日本海溝モデルで約1700ヵ所、橋梁がそれぞれ約110ヵ所、約20ヵ所となっている。港湾は、千島海溝モデルにおいて岸壁が約70ヵ所、その他係留施設が約20ヵ所のほか、防波堤の被災延長として千島海溝モデルで約26キロメートル、日本海溝モデルで約34キロメートルを見込む。

 前回会合で示した「想定される死者数を2031年度までの10年間で8割減少させる」との減災目標の素案を、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震減災計画案として整理。3つの基本政策のもとに7つの政策の柱を設け、基本施策31分野に基づく179の具体的な対策をまとめたもので、細かな文言修正等を残すものの概ね原案どおり承認した。
 巨大地震の被害想定に関しては、ことし7月公表分以外の定量的・定性的な被害想定項目を提示。地震火災による焼失棟数は、時間経過に伴う延焼拡大状況も踏まえると、千島海溝・日本海溝の両モデルとも「冬の夕方」が最大でそれぞれ約510棟、約30棟となっている。
 流氷の漂着を考慮した場合の津波による全壊棟数の増加分は、千島海溝モデルで約3800棟と推計。地震火災による死傷者数も千島海溝モデルのみの推計で、死者数の最多は同じく冬の夕方の約100人だった。
 路面損傷や沈下、法面崩壊といった道路被害個所数は千島海溝モデルが津波浸水域内で約1200ヵ所、域外で約600ヵ所の計1800ヵ所、日本海溝モデルがそれぞれ約1400ヵ所、約300ヵ所の計1700ヵ所。橋梁被害は千島海溝モデルで交通支障が約60ヵ所、不通が約50ヵ所の計110ヵ所、日本海溝モデルで各10ヵ所の計20ヵ所を見込んでいる。
 港湾における被害想定をみると、岸壁の陥没などが千島海溝モデルで約70ヵ所、その他係留施設が約20ヵ所。防波堤の被災延長については、千島海溝モデルで約26キロメートル、日本海溝モデルで約34キロメートルとなった。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

国費 5589億で横ばい/16ヵ月予算は7100億/23年度予算案 道開発事業費

2022-12-26付 DOTSU-NET NEWS

 政府は23日、2023年度予算案を閣議決定した。道開発事業費は国費ベースで5588億7100万円。前年度当初と横ばいで、金額でみると300万円の増となっている。生産空間の維持・発展による食料安全保障、観光振興へのさらなる貢献、日本海溝・千...

雨竜川等2事業128億円/新桂沢ダムは概成へ/道開発予算23年度直轄ダム概算決定

2022-12-26付 DOTSU-NET NEWS

 2023年度道開発予算におけるダム別概算決定額がまとまった。雨竜川ダム再生に92億円、幾春別川総合開発に35億7300万円で合計127億7300万円を計上。前年度当初予算額と比べると、5.4%減となった。雨竜川ダム再生は建設段階に移行。新...

1000点以上376社/前回と比較して33社増/経審 道内企業の土木P点

2022-12-23付 DOTSU-NET NEWS

 2023・24年度競争入札参加資格審査の対象となる道内建設企業の経営事項審査(以下、経審)が出そろいつつある。土木一式の総合評定値(以下、P点)が1000点以上となったのは、376社。2年前の資格審査時と比較して33社増加した。P点100...

最優秀賞 ふたりぼっちパス/トカプチ雄大空間が推進/ベスト・シーニック21決定

2022-12-23付 DOTSU-NET NEWS

 シーニックバイウェイ北海道推進協議会(岩田圭剛会長)は22日、ベスト・シーニックバイウェイズ・プロジェクト2021を決定した。最優秀賞には「十勝シーニックバイウェイ トカプチ雄大空間」が推進する“知らなきゃ損!2人目が無料「ふ...

23年度予算案 道開発事業費/前年度と同規模か 本紙調査/国費で5600億円程度

2022-12-22付 DOTSU-NET NEWS

 政府による2023年度予算案の編成に向けた作業が大詰めを迎えている。本紙調査によると、一般公共事業費に当たる道開発事業費は、国費ベースで前年度と同規模となる5600億円程度で調整しているもようだ。予算案は23日に閣議決定する。 行政経費を...

工事444件、委託222件/工事 札幌63件、釧路54件など/10建管きょう付で工事等情報公表

2022-12-22付 DOTSU-NET NEWS

 全道10建管は、きょう22日付で年度内発注分の工事等情報を一斉公表する。国の2022年度現年補正予算やゼロ国債、ゼロ道債などの対象案件を中心としたもの。追加分は、本紙集計で工事が444件、委託業務が222件の計666件に上る。工事の追加分...

1月下旬にも公表/3月翌債等と4月以降発注分/道営農業23年度工事等概要

2022-12-22付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、2023年度農業農村整備事業工事等概要を来年1月下旬にも各振興局のホームぺージで一斉公表する。地域からの整備要望に基づく現時点での計画として、3月に発注予定の22年度翌債・ゼロ国債案件のほか、23年度当初予算案を受け4月以降に...

時間外縮減へ意識醸成/休日、賃上げ、CCUS進む/道建協 働き方改革アンケート

2022-12-21付 DOTSU-NET NEWS

 北海道建設業協会(岩田圭剛会長)は「働き方改革の推進に向けた取組状況~道内建設業の労働環境について」と題した会員企業対象のアンケート調査結果をまとめた。年間休日や週休日をはじめ賃上げの取組、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録など...