道央、道南などプラス成長／３地域 高い建設業の割合／１５年道内地域間産業連関表 － 開発局

　開発局は、２０１５年道内地域間産業連関表をまとめた。地域別生産額を前回の１１年と比較すると、オホーツクのみ横ばいで、道央、道南、道北、十勝、釧路・根室の５地域は全てプラス成長を記録。地域別産業構造で、全道平均より建設業の割合が高いのは、道北、オホーツク、十勝の３地域となっている。
　産業連関表は、北海道総合開発計画を立案・推進するための基礎資料として、概ね５年ごとに作成しているもの。道央、道南、道北、オホーツク、十勝、釧路・根室の６地域に分割・推計し、各地域の生産額や産業構造、域際収支などの経済構造を明らかにしている。
　生産額は、道央が１１年比７.４％増の２２兆５２１８億円、道南が６％増の２兆６４９２億円、道北が４.１％増の３兆５８９９億円、十勝が１０％増の２兆３１７８億円、釧路・根室が３.５％増の２兆５２０８億円と、５地域でプラス成長に。オホーツクは１兆９６６５億円で、０.８％減となった。
　地域別産業構造のうち、建設業の全道平均は７.９％。全道平均を上回ったのは、１０.３％の道北、９.６％のオホーツク、８.１％の十勝の３地域だった。
　域際収支をみると、道内域際収支が黒字だったのは、道央、釧路・根室の２地域。道外域際収支は、オホーツク、釧路・根室の２地域が黒字となった。道内地域間の交易構造に関し、最も金額が大きいのは「道央―道北」間の９４６３億円で、次いで「道央―道南」間が６４２９億円となっている。
　建設業の生産誘発額は、道央が１兆６８４４億円、道南が２０６４億円、道北が３７０６億円、オホーツクが１８８４億円、十勝が１８７４億円、釧路・根室が１８０３億円となった。