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市町村発注工事にも拡大/釧路市 資格審査加点項目に/CCUS活用 道内現場に広がり

2024/11/12付 DOTSU-NET NEWS
 道内建設現場で建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用が着実に広がりを見せている。開発局や道発注工事で取組が浸透する中、札幌市においても来年度からモデル工事の対象を大幅に拡大。市町村発注工事でもCCUSの活用を呼びかけるケースが増えており、釧路市では建設工事等入札参加資格審査における主観点の加点項目としてCCUSの登録状況を追加する意向だ。

 CCUSは、技能者の資格や現場の就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積し、技能・経験を客観的に評価することで、適切な処遇改善につなげる仕組み。事業者と技能者双方が登録し、技能者には専用のカードを発行する。
 建設現場には専用のカードリーダーを設置し、かざすことで就業履歴を蓄積。国土交通省は、関係業界団体と連携して普及・利用促進に努めており、2019年度に本格運用を開始した。
 道内においても開発局や道発注工事を中心に取組が進められており、モデル工事では、受注者がCCUSの活用に取り組む旨を示した場合、基準達成によって工事成績の創意工夫で加点。カードリーダー購入費やカードタッチ費などの費用は発注者が負担する仕組みとなっている。
 近年は開発局や道に加え、札幌市においても取組を推進。25年度からはモデル工事の対象を拡大し、土木、下水道のA1・A2、舗装Aは全件で実施する。造園、電気、管のA等級でも一部を選定してモデル工事とする方針だ。
 このほか、市町村でもCCUSの活用を呼びかけているケースが増えている。釧路市においては、建設工事等入札参加資格審査における主観点の加点項目としてCCUSの登録状況を追加する考えを示している。
 さらに「国や道の取組を参考に検討を進めている状況」と回答した市町村もあり、今後の動向が注目される。

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