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受注者 「良い取組」92%/発注者 業務軽減が6割/24年度設計変更重視型アンケート - 道建設部

2025/08/20付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部は、2024年度に試行した設計変更重視型発注方式のアンケート調査の結果を取りまとめた。受発注者を対象に実施したもの。受注者からは142件の回答が集まり、「良い取組だと思う」が、前年度を4ポイント上回る92%に達した。良かった点は「適切な現場条件や数量による積算に反映された」が56件で最多。一方、発注者からは327件の回答が集まり、「発注前設計書作成業務が軽減された」が63%に上っている。
 設計変更重視型発注方式は、受発注者双方の事務負担の軽減を図り、適切な設計変更を行うことを目的として23年度に試行を開始。予定価格500万円以上の工事案件を対象としており、維持除雪に係る単価契約や、議会承認を要する5億円以上の工事、鋼橋上部(工場製作)、電気、機械器具、塗装は除外している。
 24年度の工事発注件数に占める設計変更重視型発注方式の適用割合は、前年度を32ポイント上回る82%。工種別では、一般土木が29ポイント増の89%、舗装が32ポイント増の81%に達した。
 発注者からは、監督員を中心に327件の回答を得た。「発注前設計書作成業務が軽減された」は63%、「入札公告による質問時の対応が軽減された」は50%、「設計変更確認会議を円滑に開催できた」は74%に上った。
 受注者からは142件の回答が集まり、「良い取組だと思う」は92%に。「設計変更確認会議の打合せ内容に満足している」は95%、「設計変更に関する協議への監督員の対応が速やか」は90%を記録。「変更指示書の提出」に関しては、86%が速やかに提出されていると答えた。
 複数選択を可能として集計した評価できる点は「適切な現場条件や数量による積算に反映された」が56件で最多。以降は「早期発注による適正な工期確保」が53件、「早期発注による平準化」が45件、「工事内容の変更処理がスピーディーだった」が44件、「設計変更に係る資料作成の減」と「入札用工事価格算出の積算業務の軽減」が各28件だった。
 課題や懸念点は「設計変更に係る資料作成の増」が58件と最も多く、「工事内容の変更処理が遅かった」が34件、「早期発注された案件ではなかった」が32件、「適切な現場条件や数量による積算に反映されないと感じた」が25件、「入札用工事価格算出の積算業務が煩雑化した」と「適正な工期が確保されているとは感じなかった」がそれぞれ15件で続いている。
 これらのほかにも「設計変更ありきのため、現場と設計図書との乖離が多い」「簡素化された設計図書の照査に時間を要するため、事務負担の軽減を図るためには早期発注が不可欠」などの意見が聞かれた。

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