環境調和型の水産業へ／１７日 札幌市で初回会合／道 ブルーカーボン推進協を設立

　道は、北海道ブルーカーボン推進協議会を設立し、１７日午前１０時から札幌市内の第二水産ビルで第１回会合を開く。ＣＯ２の新たな吸収源として期待されるブルーカーボンに関する道内の取組推進を目的としたもので、協議会には外部有識者や国等の研究団体、開発局などが参画。当日は基調講演のほか、今後の取組方針などで意見を交わす。
　ブルーカーボンは、海域で吸収・貯留されている炭素のことで、２００９年に国連環境計画によって定義された。陸域や海域の生物によって吸収・貯留されている炭素はこれまでグリーンカーボンと呼ばれていたが、近年は森林など陸域のものをグリーンカーボン、海域のものをブルーカーボンと区別している。
　国では、ブルーカーボンを地球温暖化対策としての吸収源の新しい選択肢として提示。各種検討・研究によって既に有用性が認められており、ＣＯ２吸収量の試算結果なども公表されている。
　道は、ゼロカーボン北海道への貢献や、藻場・干潟の整備や保全によって水産資源の成育の場を創出するなど、より環境と調和した水産業の構築を目指して、推進協議会を設立。当日は基調講演のほか、今後の取組方針などについて議論する。