トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

23年度試行拡大目指す/本年度25件の2倍程度視野に/道農政部 発注者指定型遠隔臨場

2022/11/18付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は、本年度から発注者指定型として試行している工事現場の遠隔臨場について、2023年度はさらなる試行拡大を目指す。受発注者を対象としたアンケートでは、段階確認等に係る待ち時間・移動時間の削減をはじめ双方が効果を実感。いずれも96%が「遠隔臨場を行いたい」と回答するなど、取組への高い意欲がうかがえる。23年度の実施方針は今後検討していくが、本年度試行した25件の2倍程度の規模とすることも視野に入れている。

 農政部では、20年度から受注者の要望があった工事等において遠隔での現場確認や打合せなどに取り組むモバイルワークを実施。本年度は、遠隔に係る費用を設計変更で計上する発注者指定型の試行を開始し、全道25件で取組を進めている。
 同部が10月に集計したアンケートには24件の工事が回答。振興局(出張所)と現場の距離は、片道50キロメートル未満が11件、50~100キロメートル未満が9件、100キロメートル以上が4件だった。実施内容としては段階確認が19件で最も多く、現地確認・調査が7件、材料確認が5件などと続く。
 受注者の回答をみると「費用以上に効果がある」および「費用に見合った効果がある」を合わせて約8割に。遠隔臨場の効果に関し、回答の多い順に「監督員が到着するまでの待ち時間が削減された」「段階確認など確認時間の調整が容易となった」「急な現地確認が可能となり、現場を中断することがなかった」となっている。
 発注者の回答では「移動時間の削減ができた」をはじめ、移動に係る負担・経費の削減効果が顕著に。「効率化・省力化によって他業務への時間の振り替えができた」との意見もあった。
 今後の取組に関する設問に対しては、「発注者指定型」「受注者の希望による発注者指定型」「状況に応じたモバイルワーク型」と方式は多様なものの、「遠隔臨場を行いたい」が受発注者共に96%と大半を占める結果に。同部は、アンケートで明らかになった効果や課題を踏まえて実施方針を取りまとめ、23年度も発注者指定型の試行を継続する。対象工事件数については、本格運用を見据え、本年度の2倍程度の規模とする可能性もある。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

ゼロカーボン8割で実施/NEXCO、JRTTも参画/石塚開発局長が記者会見

2022-11-17付 DOTSU-NET NEWS

 開発局の石塚宗司局長は16日、札幌第1合同庁舎で記者会見を行った。カーボンニュートラルに向けた取組に言及。本年度から試行を開始した北海道インフラゼロカーボン試行工事について、10月末段階で対象工事1493件中、8割に相当する1200件で取...

首位は宮坂建設107億円/本紙集計 受注総額4000億円/主要発注3機関9月末工事実績

2022-11-17付 DOTSU-NET NEWS

 開建、建管、振興局(農業)の主要発注3機関における2022年度9月末工事業者別受注実績が本紙集計でまとまった。首位は開建で27件、96億7027万円、建管で4件、10億1156万円の合計31件、106億8183万円を受注した宮坂建設工業(...

工事 泰進建設など20者/委託はダイシン設計等5者/22年度農業農村整備優秀業者表彰 - 道農政部

2022-11-16付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は15日、2022年度農業農村整備事業優秀業者表彰の受賞者を発表した。農業土木工事部門は、(株)泰進建設(札幌)やタカハタ建設(株)(旭川)など20者が受賞。委託業務部門では、ダイシン設計(株)(札幌)をはじめ5者が栄に浴した。表...

脱炭素化へ再エネ拡大/農業基盤整備で生産力強化/国土審道開発分科会計画部会

2022-11-16付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省北海道局は15日、ウェブで国土審議会北海道開発分科会第6回計画部会を開催した。新たな北海道総合開発計画の策定に向けて、個別分野の施策を議題に協議。農業生産力の強化に資する生産基盤の整備、地球温暖化対策を先導する活力ある脱炭素社会...

首位は宮坂建設97億円/本紙集計 10億超47社に/開発局9月末工事業者別受注実績

2022-11-15付 DOTSU-NET NEWS

 開発局の2022年度9月末工事業者別受注実績が本紙集計でまとまった。首位は、札幌、旭川、室蘭、釧路、帯広の5開建から27件、96億7027万円を受注した宮坂建設工業(株)(帯広)。受注総額は、前年度同期と比較して14.8%減の2380億9...

道内建設業 高い健全性/12項目過去5年で最高値/北保証 21年度財務比率調査

2022-11-15付 DOTSU-NET NEWS

 北海道建設業信用保証(株)(吉田義一社長 ※吉は土に口)は、2021年度道内建設業の財務比率をまとめた。売上高総利益率は22.4%、売上高営業利益率は3.3%となり、前年度と比べて共に微増。総資本経常利益率が5.9%と微減となったものの、...

対象工事250件程度か/下旬にも発注情報 本紙調査/開発局 2次補正予算現年分

2022-11-14付 DOTSU-NET NEWS

 開発局における2022年度第2次補正予算案に基づく現年分の工事発注件数は、250件程度になるもよう。本紙調査によるもの。補正予算対象工事などを盛り込んだ発注見通しは、予算成立後に公表される。国会のスケジュールによるが、公表は最短で今月下旬...

自動飛行ドローン活用/17日実証実験 道内初/開発局 ダム監査廊点検で

2022-11-14付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、ダム監査廊内の点検でドローンを活用する。省人化や効率化を目的としたもので、インフラDXの一環。17日午後1時30分から新得町内の十勝ダム監査廊で実証実験を行う。監査廊で事前にプログラミングしたドローンを自動飛行させ、挙動などを確...