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重機等の確保容易に/時期的な利点も 取組推進へ/畑地整備の夏期施工アンケート - 道農政部
2022/12/14付 DOTSU-NET NEWS
道農政部は、2022年度の畑地帯における夏工事について、受注者および協力農家を対象としたアンケート調査結果をまとめた。本年度は取組の全道展開を図っており、十勝とオホーツクに加え渡島、胆振、上川を合わせた5振興局の23地区、約207ヘクタールで実施。前年度から9地区、44ヘクタールの増となった。夏工事によって作業効率が「向上した」とする農家は約9割を占め「天候の良い時期に施工できるメリットを感じる」との声が。受注者からは「重機等を確保しやすく、良い時期に施工が完了できる」と高い評価を得ている。夏工事は、融雪後の工事可能日から8月上旬の小麦収穫時期までに工事が完成する農地整備。19年度に策定した「働き方改革に対応した“業務改善プログラム”」に基づく取組として、20年度は十勝、21年度は十勝とオホーツクで試行した。
夏工事の有効性が確認できたことや、業界の資機材・労働力不足に対応する必要性を踏まえ、本年度から取組を全道に拡大。22年度の実績は、十勝で12地区、112.3ヘクタール、オホーツクで5地区、34.2ヘクタールのほか、渡島で1地区、5.7ヘクタール、胆振で2地区、16.6ヘクタール、上川で3地区、38.5ヘクタールの計23地区、207.3ヘクタールとなっている。
効果の検証を目的としたアンケートには、協力農家32戸、受注者22社が回答。農家に対する調査結果をみると、夏工事後の作付時期に関し「予定通りできた」が74%と大半を占め、良好なほ場条件と受注者の努力によって営農に配慮した夏工事が展開されていることがうかがえる。
作業効率の向上を実感している農家は88%で、工事品質については53%が「満足」、47%が「まあ満足」と回答。協力の可否を問う項目では「協力する」が69%、「まあ協力する」が31%と全ての農家が肯定的な姿勢を示し「天候の良い時期に施工できるメリットを感じる」「秋の長雨に当たらず、早い時期に工事が完了できて良かった」と評価している。
一方受注者は、作業効率が「良かった」と91%、ほ場の仕上がりが「高品質だった」と77%が回答。工程管理に関しては「余裕を持って工事を完成」が52%と過半を占めているほか、機材および労務に係る「遊休期間はなかった」との回答も82%に上った。
同部は「天候によって左右される部分もあるが、効果が現れている」と分析。受注者からは「早い時期の施工は、重機等を確保しやすく、良い時期に施工が完了できる」などの意見が寄せられており、今後も農家の協力のもと取組を進めていく考えだ。
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