トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

22年12月末時点42件/合成樹脂の更生管材が最多28件/札幌市 単品スライド請求等件数

2023/01/10付 DOTSU-NET NEWS
 札幌市長部局発注工事において、2022年12月末時点の単品スライド条項に基づく請求申請・協議件数が42件に上っていることが判明した。単品スライド条項の適用は16年度に行われた1件以来で、異例の請求数となっている。材料品目では合成樹脂の更生管材が最多の28件で、半数以上を占めた。現在、協議前段階の案件もあるほか、年度末に竣工予定で残工期2ヵ月以上の案件から請求申請が上がる可能性を踏まえると、年度全体の申請件数はさらに増加する見通しだ。

 市は、特別な要因によって工期内に主要な工事材料の国内価格に著しい変動が生じた場合に請負代金額を円滑に見直すことができるよう、8年に単品スライド条項運用基準を制定。昨年7月には、昨今の資材価格の急激な高騰や国からの通知を受け、購入価格が適当と示す証明書類を提出することで「実際の購入価格」を変更後の単価として請負代金額を変更できるよう運用を改定した。
 本年度を除く市長部局発注工事で最後に行われた単品スライド条項の適用は、16年度の盤渓北の沢トンネル整備に使用されたコンクリート類の請求申請1件のみだったが、本年度の単品スライド条項に基づく請求申請件数は42件。うち請負代金額の確定に至ったのは19件で、変更手続き継続中の案件が22件、残る1件は事業者都合で請求を取り下げている。
 対象の主要な工事材料品目をみると、合成樹脂の更生管材が最多の28件で、鋼材類が4件、電線共同溝で用いる電線ケーブルが3件、アスファルト類が2件。
 このほか、コンクリート類やEPS軽量盛土材、アスファルト類、公園施設資材などとなっており、鋼材のほかにも断続的に続く石油化学製品の高騰、ウッドショックの影響が色濃く表れている。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

1千400~1千500件程度/16ヵ月予算ベース 本紙調査/開発局 23年度工事発注件数

2023-01-10付 DOTSU-NET NEWS

 開発局所管の2023年度工事発注件数は、22年度第2次補正予算を含めた16ヵ月予算ベースで1400~1500件程度となることが見込まれている。本紙調査によるもの。前年度と同規模となることが予想されていることから、工事発注件数についても大き...

1000点以上120社/前回と比較して12社増/経審 道内企業の建築P点

2023-01-06付 DOTSU-NET NEWS

 2023・24年度競争入札参加資格審査の対象となる道内建設企業の経営事項審査(以下、経審)が出そろいつつある。建築一式の総合評定値(以下、P点)が1000点以上となったのは、120社。2年前の資格審査時と比較して12社増加した。P点100...

年度内に村山排水TN/発注予定12件の詳報公表/道新幹線明かり区間の工事概要 - JRTT 4日時点

2023-01-06付 DOTSU-NET NEWS

 鉄道運輸機構は、北海道新幹線(新函館北斗~札幌間)における明かり区間工事について、4日時点の工事概要をまとめた。既契約・公告済み案件や一部PC桁等を除き、今後発注を予定している計12件の詳報を公表。前回2022年10月3日時点からの新規公...

海溝型地震 減災計画を成案化/新たな被害想定 道路は千島で1800ヵ所/道防災会議地震専門委がWG

2022-12-27付 DOTSU-NET NEWS

 道防災会議地震火山対策部会地震専門委員会は26日、札幌市内の第二水産ビルで地震防災対策における減災目標設定に関するワーキンググループ(WG)の第20回会合を開催した。今後10年間で想定される死者数の8割減を目標に掲げた日本海溝・千島海溝周...

来年3月下旬成案化へ/有識者が改定原案を協議・了承/道 新・社会資本整備の重点化方針

2022-12-27付 DOTSU-NET NEWS

 道は26日、札幌市内のかでる2・7で第3回「新・ほっかいどう社会資本整備の重点化方針」有識者検討会(座長・小磯修二北大公共政策大学院客員教授)を開き、素案から修正等を加えた改定原案について協議した。各委員からは「これまでの意見が良く反映さ...

国費 5589億で横ばい/16ヵ月予算は7100億/23年度予算案 道開発事業費

2022-12-26付 DOTSU-NET NEWS

 政府は23日、2023年度予算案を閣議決定した。道開発事業費は国費ベースで5588億7100万円。前年度当初と横ばいで、金額でみると300万円の増となっている。生産空間の維持・発展による食料安全保障、観光振興へのさらなる貢献、日本海溝・千...

雨竜川等2事業128億円/新桂沢ダムは概成へ/道開発予算23年度直轄ダム概算決定

2022-12-26付 DOTSU-NET NEWS

 2023年度道開発予算におけるダム別概算決定額がまとまった。雨竜川ダム再生に92億円、幾春別川総合開発に35億7300万円で合計127億7300万円を計上。前年度当初予算額と比べると、5.4%減となった。雨竜川ダム再生は建設段階に移行。新...

1000点以上376社/前回と比較して33社増/経審 道内企業の土木P点

2022-12-23付 DOTSU-NET NEWS

 2023・24年度競争入札参加資格審査の対象となる道内建設企業の経営事項審査(以下、経審)が出そろいつつある。土木一式の総合評定値(以下、P点)が1000点以上となったのは、376社。2年前の資格審査時と比較して33社増加した。P点100...