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糠平ダム嵩上げが有効/計画段階評価に向け検討へ/開発局 第14回十勝川流域委開催
2023/01/12付 DOTSU-NET NEWS
【帯広発】開発局は11日、帯広第2地方合同庁舎で第14回十勝川流域委員会をウェブ会議併用で開催した。十勝川水系河川整備計画の見直しに当たり、前回、治水対策案として設定した「既存ダム有効活用+河道掘削案」について、幌加ダム・糠平ダム・元小屋ダムからなる音更川流域のダム再生が最も効果的と説明。その中でも湛水面積や有効貯水容量が最も大きい糠平ダムの嵩上げを行うことが現時点で有効との考えを示した。今後は、河川整備計画策定に向けて住民意見の聴取などを行うとともに、ダム再生の計画段階評価に向けた原案の作成も進めていくことを申し合わせた。十勝川水系では、過去の洪水被害や今後の気候変動による浸水面積増大の懸念などを踏まえ、国土交通省が河川整備基本方針の見直しに着手。基本高水のピーク流量などを変更したほか、氾濫抑制対策の推進などを盛り込み、開発局は委員会で有識者の意見を取り入れながら、基本方針の変更を踏まえた河川整備計画の見直しを進めている。
前回は、茂岩地点で毎秒1万4100立方メートル、帯広地点で毎秒6700立方メートルとする目標流量の実現に向けて①河道掘削案②遊水地+河道掘削案③既存ダム有効活用+河道掘削案―の3つの治水対策案を提示。効果発現までの時間や経済性が他案より優れる③案を対応方針案として設定し、委員から了承を得た。
今回は、3つの治水対策案の設定に至った経緯を示した上で、河道断面設定の考え方を紹介。下流部では低水路の河道安定などを考慮し高水敷掘削、中・上流部では高水敷の自然や利用状況を考慮し低水路掘削を基本とするとした。
有効活用する既存ダムの選定については、本川中流部の十勝川温泉街付近で流下可能な最大流量が毎秒9300立方メートルであることから、本川・支川上流域のダム再生が効果的であると説明。直列で配置されているダムをダム群とし、十勝川本川流域、音更川流域、中小河川流域、札内川流域の4つのダム群でダム再生を行った場合、幌加ダム・糠平ダム・元小屋ダムからなる音更川流域のみが十勝川温泉街付近で毎秒9300立方メートルまで流量を低減できるとした。
その上で、委員からの「音更川流域のダム群のうち、どのダム再生が有効か」との質問に対して開発局側は「糠平ダムの嵩上げをすると効果が大きい。現時点で最も有効では」と回答。具体的な内容は、施設管理者と協議・連携の上で詳細な調査・検討を行っていくとした。
このあと、河川整備計画原案の案について、委員が素案からの変更点や追記・修正すべき点を確認。今回の意見を踏まえた上で原案を公表し、計画策定に向けて住民意見の聴取などを行っていくことを申し合わせた。
ダム再生については、国交省の計画段階評価に諮るため、道知事の意見聴取を経て原案の作成を進めていくことを確認した。
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