トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

AI点検等を本格運用/開発局 道・市町村への普及視野/積雪寒冷地の舗装長寿命化検討委

2023/03/24付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は23日、TKP札幌ビジネスセンター赤れんが前で積雪寒冷地における道路舗装の長寿命化と予防保全に関する検討委員会(委員長・亀山修一道科学大学工学部都市環境学科教授)の第5回会合を開催した。2023年度からAI活用の舗装点検・診断の本格運用を開始することや、北海道型SMAの高耐久化技術に係る試験施工の実施概要を報告。AI活用の舗装点検・診断については、道や市町村への普及なども視野に入れている。全国から寄せられた新たな舗装技術の紹介も行われ、各種検討等を経て、今後現場実証に取り組んでいくことを確認した。
 委員会は、積雪寒冷地特有の凍結融解や老朽化による損傷等の現在抱えている舗装に関する問題点に対し、AIによる損傷状況の把握や新たな舗装技術の確立など、より耐久性の高い舗装技術、より効率的な補修方法等について技術的な検討を行うことを目的としている。
 会合では、22年度に全道で試行したAI活用の舗装点検・診断について、一定の課題はあったものの、コスト低減や省力化などの効果が確認されたことを報告。予定どおり23年度から本格運用を開始するとした。
 幌富バイパスで実施した北海道型SMAの高耐久化技術に係る試験施工に関しては「締め固め度は標準型を上回る値であり、密実なアスファルト混合物と判断できる」「標準型と同一の機械、同一の転圧回数で施工を行い、初期の目標を満足することができ、高耐久型SMAは現場適用可能な混合物と期待できる」などと説明。幌富バイパスでの追跡調査や別路線での試験施工を予定していることも示した。
 このほか新たな舗装技術では、全国から8社23技術の応募があったとし、プラント所在地や補修個所、ニーズ等を勘案しつつ、現場実証に取り組んでいく方向性を共有した。
 報道陣の取材に応じた亀山委員長は、AI活用の舗装点検・診断について、多くの効果が見込まれることから「道や市町村にも普及させていく必要がある」と指摘。次年度も継続して検討会を開催し、条件等の整理とともに、積雪寒冷地における新たな舗装技術の確立を目指していくとした。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

普通科高卒業生 採用実績5割弱/就学経費助成へ要望強化/道建協 29歳以下の技術者

2023-03-24付 DOTSU-NET NEWS

 北海道建設業協会(岩田圭剛会長)は「建設業に係る人材確保(技術者)の実態調査」結果を取りまとめた。会員企業に在籍する29歳以下の技術者や技能者、事務系職員を集計。技術者では全体の5割弱となる137社が普通科高校の卒業生を採用しており、うち...

土木A1 最高点82社/道建設部 土木A2205社、舗装A67社/23年度総合評価用工事成績付与点

2023-03-23付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部はきょう23日付で、2023年度建管発注工事における業者別の総合評価落札方式施行成績平均点を公表する。地域独自の評価基準を設定しない場合において、標準評価項目での最高点「7.5点」が付与される業者は、一般土木A1等級が99点の(株...

348件中346件達成/空知81件、十勝66件、上川51件/22年12月末週休2日取組状況 - 道農政部

2023-03-23付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、週休2日試行工事の2022年度12月末取組状況をまとめた。昨年3月発注のゼロ国債・翌債工事を含めた対象工事348件のうち、99.4%に当たる346件で4週8休以上を達成。達成件数の多い振興局順に、空知が81件、十勝が66件、上...

ボランティア 加点評価の在り方検討/管理補助技術者評価試行も/開発局 総合評価実施方針案

2023-03-22付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は20日、札幌第1合同庁舎で総合評価審査委員会を開き、2023年度実施方針案等を示した。工事では、建設業の働き方改革および担い手確保などの取組をより一層推進するため、ボランティア活動による加点評価の在り方について、8月のガイドライン...

軽微変更 指示書で着工可/23年度以降 上限4000万円/道建設部 設計変更業務の効率化

2023-03-22付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、新たに策定した「工事請負契約における設計変更ガイドライン」を契約図書に位置付け、設計変更に係る業務の効率化・軽減化、受注者への指示の明確化・迅速化に取り組む。軽微な設計変更(軽微変更)に関し、工事施工協議簿による協議後、概算金...

水産林務部 技監に津久井氏/建設部 建設政策局次長は佐藤氏/道 本庁課長級以上の人事内定 - 4月1日付

2023-03-20付 DOTSU-NET NEWS

 道は、4月1日付で発令する本庁課長級以上の人事を固めた。4月に知事選を控えていることから、定年退職に伴うものや市町村等との交流など一部を発令する。発注3部のうち、水産林務部では、交代となる技監の後任に津久井潤総合政策部次世代社会戦略局次長...

工事95.1%、委託92.8%/入札方式別 総合評価は95%/道発注3部 上半期平均落札率

2023-03-20付 DOTSU-NET NEWS

 道は2022年度上期の入札契約執行状況をまとめ、17日の入札監視委員会に報告した。発注3部(農政部、水産林務部、建設部)の平均落札率は、工事が95.1%で前年度同期と比較して0.2ポイント上昇。委託は92.8%で0.1ポイント下降した。工...

防災対策 23年度新規事業化へ/事業費260~320億試算/228号福島町松浦~松前町白神間 - 国交省

2023-03-17付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は、228号福島町松浦~松前町白神間における防災対策の2023年度新規事業化に向けた調整に入ったもようだ。技術検討会で示していた3案の中から、別線によって岩盤崩壊等の災害要因を回避し旧JRトンネルの断面を活用する「鉄道廃線跡地活...