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オペレーター 残業時間「減った」過半数/道農政部 過密工期分散に成果/草地整備の施工時期平準化調査

2023/10/06付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は、草地整備の施工時期平準化に関し、受注者を対象としたアンケート調査の結果をまとめた。2022年度に春施工・秋春施工を実施した28工区の回答を集計。オペレーターの残業時間は、春施工・秋春施工の増加によって「減った」とする工区の割合が57%と半数以上を占めた。現場の平準化の割合については約6割が良好と捉えており、従来工事が集中していた6~8月における休日確保の面でも一定の評価の声が寄せられるなど、取組の成果が着実に表れている。

 草地整備を巡っては、年間収穫量の大半を占める1番草刈り取り後の6月下旬から8月下旬までの夏期に工事が集中。近年の異常気象下にあっては、適期収穫に至らず刈り遅れが恒常化している影響で工事工程が一層過密なものとなり、予定施工量の計画的な実施に支障を来していた。
 同部は、工期の分散・平準化に向けた取組として、秋耕起・春播種の秋春施工や4~6月の春施工を積極的に導入。関係団体と受益者に対する計画段階からの丁寧な調整などが功を奏し、平準化率は上昇傾向にある。
 より良い取組の参考とするため、22年度には受注者向けのアンケート調査を初めて実施。28工区の現場代理人(主任技術者)から回答を得た。
 春施工・秋春施工が増加したことで、現場代理人等の残業時間が「減った」と回答したのは39%。オペレーターに関しては57%と、過半数が残業時間の削減を実感している。
 取組を通じて、工事工程が過密となっていた6~8月においても半数が「休みやすくなった」と回答。適期の施工等によって工事の品質が変わった(良くなった)とする声もあった。
 「当該現場の平準化の割合は適切だったか」との設問に対しては「とても良かった」が18%、「まあまあ良かった」が46%と前向きな評価に。
 同部では、24年度から建設業における時間外労働の上限規制が適用されることを念頭に「事業を計画的に進めていく観点から、引き続き平準化を推進していきたい」と話している。

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