３次元データ作成、管理等 ３項目達成で加点／対象モデルに橋脚・橋台追加／簡易的なＩＣＴ活用工事試行 － 道建設部

　道建設部は１０月から、施工プロセスの一部でＩＣＴを活用する「簡易的なＩＣＴ活用工事」の試行を開始した。ＩＣＴ対象工事の施工プロセスにおいて「３次元設計データ作成」「３次元施工管理」「３次元データ納品」の３項目を達成した場合に施行成績評定で１点を加算する。試行開始に伴って、ＩＣＴ対象モデル工事の条件に「構造物（橋脚・橋台）」を追加。ＩＣＴ建機の導入が難しい現場においても取組が可能となり、ＩＣＴ活用のさらなる普及が期待される。

　建設部では２０１８年度に、３次元起工測量から３次元データ納品までの一連の作業全てでＩＣＴを活用する「全面的なＩＣＴ活用工事」の試行を開始。
　２２年４月からは、施工プロセスのうち「３次元設計データ作成」と「ＩＣＴ建設機械による施工」の取組を実施した場合に評価を行う「部分的なＩＣＴ活用工事」の試行を開始している。
　同部では、ＩＣＴ施工のさらなる推進に向け、１０月から簡易的なＩＣＴ活用工事の試行を開始。施工プロセスのうち「３次元設計データ作成」「３次元施工管理」「３次元データ納品」の３項目で取組を実施した場合に、施行成績評定で１点を加算する。
　試行開始に伴って、モデル工事の条件を追加。これまで対象としていた１０００立方メートル以上の土工、３０００平方メートル以上の路盤工を含む舗装、１万平方メートル以上の舗装修繕に、構造物（橋脚・橋台）を加えた。適用工種も拡大し「構造物（橋脚・橋台）」「構造物（橋梁上部）」「擁壁」「基礎」「河川浚渫」を新たな対象とした。
　また、３次元施工管理および３次元データ納品の費用計上方法の変更を実施。補正係数によって算出される金額と、見積りとを比較し、適切に費用を計上する運用とした。