４.５億以上は発注者指定／受注者希望の場合も通期必須／開発局 月単位の週休２日施工

　開発局の道路・河川部門における週休２日による施工に関し、２０２４年度実施方針がまとまった。ＷＴＯ対象および一般土木、機械設備の４億５０００万円以上の工事は、発注者指定方式で月単位の週休２日を推進。その他の工事では、通期の週休２日は必須とし、月単位の週休２日の実施について協議を行う受注者希望方式を採用する。年間維持工事など現場閉所を行うことが困難な工事は、原則、交替制による発注を推進し、月単位の週休２日を目指す内容となっている。１日以降の入札公告分から適用を開始した。

　開発局では、建設現場における働き方改革の実現に向け、１６年度から週休２日工事を実施。２４年度からの時間外労働の上限規制適用を見据え、取組件数を順次拡大してきた。
　これまでは通期（工期全体）で週休２日を目指す内容だったが、今後は休日の「質の向上」の拡大に向けた取組を推進。働き方改革の強力な推進を図るべく、２４年度から月単位の週休２日の実現に取り組む。
　道路・河川部門では、ＷＴＯおよび一般土木、機械設備の４億５０００万円以上の工事について、発注者指定方式で月単位の週休２日を推進。その他の工事は、通期の週休２日は必須とし、月単位の週休２日の実施について受発注者が協議を行う受注者希望方式を採用する。
　 一方、年間維持や緊急対応および災害復旧など、社会的要請や現場条件の制約等によって現場閉所を行うことが困難な工事等については、原則、交替制で発注。技術者および技能労働者が適切に休日を確保することができるよう、各企業の施工体制等の実情を踏まえた補正係数によって週休２日の実現に取り組んでいく。
　発注方式をみると、ＷＴＯおよび一般土木の４億５０００万円以上の工事は発注者指定方式で月単位の週休2日を実施。その他の工事は受注者希望方式を採用する。
　開発局では、今回、週休２日達成工事等の判定フローを作成。達成判断の考え方などを記している。
　うち、完全週休２日（土日）に関しては「地元説明会など発注者の指示により、受注者の責によらず土曜日または日曜日かその両方を閉所していない場合、代替日を設定している際は達成したとみなす」と記載。工事成績評定での加点措置については、近く詳細な取り扱いを固める見通しだ。