ＷＬＢ加点措置 拡大見据え対応を／書類簡素化のポイント周知徹底／開発局と地方建協の意見交換会

　開発局は、来週から各地方建協と２０２４年度公共工事の諸課題に関する意見交換会を開催する。主な内容をみると、総合評価落札方式におけるワーク・ライフ・バランス（ＷＬＢ）推進企業への加点措置については、女性活躍推進法に基づく認定企業等が増加傾向にあるものの、政府方針も踏まえ取組のさらなる推進が必要と認識。今後、国土交通省が加点対象となる工事等の拡大を打ち出していることもあり、各建協に対してその重要性とともに、所要の対応を呼びかけるとしている。建設業も対象となった時間外労働の上限規制に関しては、過日作成した「工事書類簡素化のポイント」を周知。受発注者の隅々まで展開し、働き方改革を強力に推進していく。

　地方建協との意見交換会は、来週２９日の帯広を皮切りに開催。本局、開建の幹部職員が対面で業界と率直な意見を交わすとしている。
　ＷＬＢ推進企業への加点措置は、これまで一般土木、建築のうち、ＷＴＯ対象工事の段階選抜方式を対象としてきたが、ことし１月１日以降の入札手続き開始案件から一般土木Ａ等級および建築Ａ等級にも対象を拡大。４月１日以降の入札手続き開始案件からは、港湾・空港・漁港工事も対象に加えた。
　こうした中、国交省では、今後、ＷＬＢ等推進企業への評価を全ての公共工事・業務における総合評価等に速やかに拡大する方針。拡大は段階的に行っていくものとみられるが、開発局では、こうした状況などを各建協に説明する。
　時間外労働の上限規制対応では、工事書類簡素化のポイントなどを周知。作成書類の役割分担を明確化するもので、受発注者が取組を徹底するため、全ての関係者が所持するよう働きかける。
　意見交換会の開催日程はつぎのとおり（開始時間は全て午後３時３０分、一部は詳細を調整中）。
▼５月
▽帯広建協＝２９日―帯広開建共用第１～３会議室
▼６月
▽小樽建協＝３日―小樽開建１階第１会議室
▽空知建協＝２４日―空知建協事務室
▽旭川建協＝２６日―旭川開建
▽稚内建協＝２７日―大黒ビル３階大ホール
▽札幌建協＝２８日―札幌開建４階１号２号会議室
▼７月
▽室蘭建協＝３日―室蘭建協４階会議室
▽網走建協＝１０日―網走建設会館
▽釧路建協＝１１日―釧路開建
▽函館建協＝１７日―函館建協
▽留萌建協＝２６日―留萌開建第１会議室Ａ・Ｂ