トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

継続実施の意向示す/本道に必要な基盤整備推進へ/パワーアップ事業で知事

2025/11/14付 DOTSU-NET NEWS
 鈴木直道知事は、2025年度で終了する道独自の農家負担軽減対策、いわゆるパワーアップ事業に関し、国の予算編成の動向を注視しつつ「農業者の方々が必要な整備へ積極的に取り組み、安心して営農が続けられるよう、継続実施に向けて検討していく」との意向を示した。13日の道議会決算特別委員会知事総括における檜垣尚子委員(自民党・道民会議)、畠山みのり委員(民主・道民連合)の質問に対する答弁。

 パワーアップ事業は、本道農業の生産力・競争力の強化に向けて、道営農業農村整備事業を対象に農家負担の軽減を図るもの。農家負担額を市町村が一定割合で軽減する場合に経費の一部を道が特例的に助成しており、事業促進に加え、収量や品質、作業効率といった観点からも効果が高く評価されている。
 21年度に始動した第6期パワーアップ事業では、スマート農業の推進や農村地域の防災・減災対策などを重点とし、区分を「先進モデル型」「促進型」「保全型」「防災・減災型」の四つの“型”に分類。負担率はそれぞれの型の整備内容に応じ、6.5~12.5%と定めている。
 21~24年度の整備総量は4万2350ヘクタール。区分ごとでは、先進モデル型が50ヘクタール、促進型が3万952ヘクタール、保全型が6783ヘクタール、防災・減災型が4566ヘクタールで、区画整理や暗渠排水、畑地かんがいなどを対象工種に盛り込んだ促進型が全体の73.1%を占めた。促進型を工種別にみると、区画整理が9314ヘクタール、土層改良が4283ヘクタール、暗渠排水が1万3526ヘクタール、畑地かんがいが3248ヘクタール、用水路新設が580ヘクタールだった。
 25年度分を含めた実績は今後集計するが、道農政部は「当初の整備予定量を概ね達成できる見込み」と話す。
 受益者は「農地の大区画化、集積・集約化により、規模拡大やスマート農業の導入促進が図られた」などと効果を実感。農家の整備意欲の向上に資するパワーアップ事業の継続を要望する意見なども多く寄せられている。

 鈴木知事は、パワーアップ事業に関し、農地の大区画化や排水対策などが進み、生産性の向上に大きく寄与していると強調。地域から事業を高く評価する声や継続を求める声が寄せられている状況に触れ「農業者の方々が必要な整備へ積極的に取り組み、安心して営農が続けられるよう、農家負担を軽減する対策事業の継続実施に向けて検討していく」と述べた。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

首位は宮坂建設91億円/本紙集計 受注総額3821億円/主要発注3機関9月末工事実績

2025-11-13付 DOTSU-NET NEWS

 開建、建管、振興局農業の道内主要発注3機関における2025年度9月末工事業者別受注実績が、本紙集計でまとまった。首位は、開建で23件、82億1040万円、建管で4件、9億2730万円の計27件、91億3770万円を受注した宮坂建設工業(株...

マーケティングへの転換を/2氏が業界の諸課題に迫る/北保証 第82回建設業講演会

2025-11-13付 DOTSU-NET NEWS

 北海道建設業信用保証(株)(和泉晶裕社長)は12日、札幌市内の道経済センターで第82回建設業講演会を開催した。北海道大学工学研究院土木工学部門教授の高野伸栄氏、国土交通省大臣官房審議官(不動産・建設経済局担当)の藤田昌邦氏を講師に招き、建...

DX推進へ積極参加を/市町村調達工事への普及狙う/開発局 直轄工事検査の臨場立会

2025-11-12付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、市町村調達工事を含めた業界全体の働き方改革の実現に向け、各種の取組を推進している。特に自治体では公共事業に携わる職員が不足し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が増しているが、担当者の誤った認識や知識不足などによっ...

作業員名簿登録を要請/職種・立場の未入力にも注意/道建設部 CCUS利用の留意点

2025-11-12付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、建設キャリアアップシステム(CCUS)利用の留意点をまとめ、地方建設業協会などに周知を図っている。運用の流れにおいて、施工体制技術者(作業員名簿)登録をしなければ会社とのひも付けができないことや、登録時に職種・立場が未入力だと...

金額ベース 単体の割合拡大/2.9ポイント上回る89.9%に/9月末開建別単体、JV受注動向 - 本紙集計

2025-11-11付 DOTSU-NET NEWS

 全道10開建の2025年度9月末発注工事における単体とJVの受注動向が、本紙集計でまとまった。金額ベースでみると、単体の受注割合が拡大。前年度同期を2.9ポイント上回る89.9%だった。開建別では、室蘭や留萌など7開建で拡大している。 ...

建設業 出勤日数が増/道 8月勤労統計調査

2025-11-11付 DOTSU-NET NEWS

 道は、2025年度8月の毎月勤労統計地方調査結果をまとめた。建設業の総実労働時間を前年同月と比べると、規模5~29人の事業所で3.7%減の147.2時間、30人以上の事業所で2.7%増の151.9時間。全業種平均をそれぞれ15.8時間、1...

工事 田中組など61者/委託はドーコンなど19者/道建設部 優秀者表彰受賞企業

2025-11-10付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は7日、2025年度建設工事等優秀者表彰の受賞者を発表した。工事部門をみると、一般土木A1で(株)田中組(札幌)、一般土木A2で(株)岸本組(美唄)、舗装で三共舗道(株)(札幌)など61者が受賞。委託部門は、(株)ドーコン(札幌)...

​住宅着工5ヵ月連続減/道 10月最近の経済動向

2025-11-10付 DOTSU-NET NEWS

 道経済部は、2025年10月の経済指数を中心に北海道の経済動向をまとめた最近の経済動向25年10月号を公表した。新設住宅着工戸数は、2029戸と前年同期比11.5%減。5ヵ月連続で前年を下回った。企業倒産件数は、1件増加の22件でこのうち...