創成川通は１２００億／遠軽上湧別道路、石狩湾新港東地区も／国交省 新規事業化候補個所発表

　国土交通省は２月２６日、２０２１年度予算に向けた新規事業化候補個所を発表した。道内からは道路事業で５号創成川通４.８キロメートル、旭川・紋別道遠軽上湧別道路１３.８キロメートル、港湾で石狩湾新港東地区国際物流ターミナル整備事業が選定された。５号創成川通の総事業費は約１２００億円、旭川・紋別道遠軽上湧別道路は約３００億円、石狩湾新港東地区国際物流ターミナル整備事業は直轄分で約７０億円となっている。
　５号創成川通の事業区間は札幌市東区北３７条東１丁目～中央区大通東１丁目までの４.８キロメートル。総事業費は約１２００億円を見込んでいる。
　旭川・紋別道遠軽上湧別道路の事業区間は、遠軽町豊里～湧別町南兵村一区までの１３.８キロメートル。区間内には、いずれも仮称で遠軽ＩＣ、遠軽中央ＩＣ、上湧別ＩＣを設ける。土工部の総幅員は、１３.５メートル。車道は３.５メートルの２車線、路肩２.５メートルを両側に設け、中央帯１.５メートルを配置する。
　橋梁部の総幅員は１２メートル。車道は３.５メートルの２車線、路肩は１.７５メートルを両側に設け、中央帯１.５メートルとする。区間内にトンネルを設けない公算が大きい。
　石狩湾新港東地区国際物流ターミナル整備事業は、鉄スクラップの輸出が増加傾向にあり、大型船を受け入れるため、マイナス１２メートル岸壁の整備を計画。総事業費は、直轄分で７０億円を見込んでいる。
　今後は、知事意見照会や札幌市長意見照会等を経て、今月上旬から中旬にかけて社会資本整備審議会道路分科会地方小委員会、同事業評価部会を開き、評価結果を公表。政府予算案の国会審議を経て、実施計画で決定する見通し。