前年度比１.５倍 １１０２億／札幌３４５億、旭川１４５億など／開発局 ２０年度ゼロ国・翌債発注

　開発局の２０２０年度ゼロ国債・翌債工事発注額が、本紙集計でまとまった。総額は、１１０１億７７００万円。１９年度ゼロ国債・翌債と比較すると、４７.１％増となった。発注額は、過去１０年で最高額に。開建別にみると、札幌は５３.２％増の３４５億１００万円、旭川は５２.３％増の１４４億５３００万円などとなっている。

　設計変更を含まない当初契約額。本局発注分を除く全道１０開建における２０年度ゼロ国債・翌債工事発注額を税抜き額で集計した。
　過去１０年のゼロ国債・翌債発注額をみると、１３年度には４５５億７４００万円まで下降。１４年度以降は７５０～７８０億円で推移し、１６年度は１０９３億３２００万円となった。１７～１９年度までは６５０～８００億円台で推移している。
　２０年度は過去１０年で最高額となる１１０１億７７００万円を発注。「防災・減災、国土強靱化のための５か年加速化対策」の初年度となる２０年度第３次補正予算に基づく翌債対象工事の増加により、全体を押し上げた。
　開建別にみると、札幌、旭川のほか、釧路は４５.１％増の１０７億８５００万円、帯広は６２.８％増の１０４億８８００万円などとなった。増加率をみると、留萌は２.３倍の４１億１２００万円、室蘭は８３.３％増の９２億６２００万円となっている。

　開建別発注額はつぎのとおり（カッコ内％は前年度比）。
▽札幌＝３４５億１００万円（１５３.２％）
▽函館＝９０億２７００万円（９８.５％）
▽小樽＝８９億１１００万円（１６２.２％）
▽旭川＝１４４億５３００万円（１５２.３％）
▽室蘭＝９２億６２００万円（１８３.３％）
▽釧路＝１０７億８５００万円（１４５.１％）
▽帯広＝１０４億８８００万円（１６２.８％）
▽網走＝６７億６６００万円（１１６％）
▽留萌＝４１億１２００万円（２３３.３％）
▽稚内＝１８億６７００万円（１０８.６％）