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8事業 継続妥当/22年度以降残事業費計223億/開発局 第4回事業審議委員会

2021/11/18付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は17日、札幌第1合同庁舎で2021年度第4回事業審議委員会を開催した。留萌川直轄河川改修など河川4事業と、白老港本港地区国内物流ターミナル整備など港湾整備4事業の計8事業について再評価を実施。各事業の整備方針や効果などについて審議し、引き続き事業の必要性が認められることから、すべて継続妥当と結論付けた。なお、8事業の22年度以降の残事業費は計223億円となっている。
 渚滑川、留萌川、沙流川、後志利別川の河川4事業、江差港本港地区、白老港本港地区、天塩港本港地区の国内物流ターミナル整備および宗谷港本港地区地域生活基盤整備の港湾4事業の計8事業について、整備方針や効果などをもとに再評価を行い、事業継続の妥当性を審議した。
 渚滑川直轄河川改修では、河床掘削および既設構造物の移設を想定していた個所において、土砂の堆積傾向があり河道が安定しないことが判明。河道掘削の断面を見直した結果4億円増となるなど、総事業費を18億円増の52億円とした。
 留萌川直轄河川改修では、新設する右岸導流堤について、河床の地盤が想定より軟弱であったことなどから、コンクリート部分と矢板部分に分ける構造に変更する必要が生じ40億円増。河口部の浚渫土量が約4万立方メートル増加したほか、掘削個所の支障物撤去のため18億円増となるなど、総事業費は64億円増の273億円に。事業期間についても、3年延伸し28年度までとした。
 沙流川直轄河川改修では、河岸浸食リスクに対する点検の結果、4ヵ所で堤防保護対策を講じる必要が生じたことから7億円増となったほか、掘削土の運搬距離の見直しなどで総事業費は39億円増の195億円となった。
 後志利別川直轄河川改修では、2ヵ所で堤防の安全性が確保できていないことを確認。堤防保護対策で14億円増となるなど、総事業費を18億円増の117億円とした。
 江差港本港地区国内物流ターミナル整備では、マイナス3・5メートル物揚場などにおける浚渫土砂処分および埋立土砂調達によって、総事業費は2億円増の90億円。事業期間についても2年延伸し27年度までとした。
 白老港本港地区国内物流ターミナル整備では、島防波堤における消波ブロックの数量増により、総事業費は5億円増の438億円に。ブロック製作における利用・施工面の制約を受けたことから事業期間を5年延伸し、26年度までとした。
 宗谷港本港地区地域生活基盤整備では、マイナス2・5メートル物揚場(東船溜)において、防波堤整備後の港内静穏状況を踏まえて構造を変更したことから、総事業費は1億円減の95億円となった。東道路の改良について、物揚場整備完了後に着工することとしたことから事業期間を5年延伸。26年度までとした。
 天塩港本港地区国内物流ターミナル整備については、総事業費、事業期間ともに変更はなかった。
 審議の結果、8事業すべてについて事業の必要性が認められたことから、いずれも事業の継続妥当と結論付けた。
 なお、8事業の22年度以降の残事業費は計223億円となっている。

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