道が２２年度当初予算案発表／投資関連 ４.８％増３５６６億／１６ヵ月予算は横ばい４８９２億

　道は１８日、２０２２年度予算案を発表した。特別会計を含む投資関連予算は、前年度当初比４.８％増の３５６６億１００万円。一般会計ベースでは、５％増の３４７６億６９００万円となった。当初との比較では増加したものの、２１年度国補正分を含めた１６ヵ月予算ベースは０.７％減の４８９２億円となった。主な事業をみると、道路系はＷＴＯ対象工事として、小樽環状線仮称・最上トンネル（延長約１.２キロメートル）の発注を計画。治水系では、利根別川（岩見沢市）や厚沢部川（厚沢部町）などの整備を推進していく。

　一般会計総額は、０.８％減の３兆２２６２億１４００万円。依然として猛威を振るう新型コロナウイルスの感染症対策に加え、デジタル化や脱炭素化に資する施策を盛り込んだ結果、過去５番目の予算規模となった。
　特別会計を含む投資関連予算は、前年度当初比４.８％増の３５６６億１００万円。一般会計ベースでは、５％増の３４７６億６９００万円だった。２１年度国補正分を含めた年間執行額は４８９２億円で、０.７％減となっている。
　一般会計のうち、公共事業費は５.７％増の２５６５億４３００万円。補助事業のみでは、３.２％増の１７０８億１３００万円だった。
　投資的事業は、３.１％増の９１１億２７００万円。特別対策事業、公共関連単独事業、社会資本整備総合交付金、施設建設事業費はいずれも横ばいだが、農地耕作条件改善事業費は２７.７％減となっている。
　２２年度に予定している主な事業をみると、道路系では、ＷＴＯ対象工事となる小樽環状線仮称・最上トンネルの発注を計画。道路種級は３種３級、片歩道で、ＮＡＴＭ工法の採用を見込む。完成は２５年度を予定している。
　さらに、増毛稲田線妹背牛橋の上部工、泊共和線茅沼１号トンネル、名寄遠別線宇遠別トンネル、きたひろしま総合運動公園線などの整備を継続。帯広浦幌線では、通学路の交通安全対策として、歩車道の拡幅を施す。
　河川は、継続事業の利根別川、厚沢部川、安平川（安平町）などの整備を推進。２１年度補正関係では、新規事業としてペンケ歌志内川（歌志内市）、ペンケオタソイ川（新得町）に着手するほか、防災・減災、国土強靱化のための５か年加速対策に基づき余市川（仁木町）、ペーパン川（旭川市）、クサンル川（稚内市）などの整備を進める。
　通常砂防事業は、中の川左股川（札幌市）、一の橋公園の沢川（下川町）、上流川（枝幸町）、双河辺７の沢川（釧路町）、右１の沢川（根室市）への新規着手を計画。火山砂防事業では、新規で呼人１の沢川（網走市）の着手を目指す。
　海岸関係では、高潮対策事業の浜中海岸（浜中町）、友知海岸（根室市）などの新規着手を計画している。