工事成績 ６建管が独自基準／技術力重視型 帯広などで試行／建管２２年度総合評価運用方針

　全道１０建管における２０２２年度総合評価落札方式の運用方針がまとまった。地域選択項目のうち「工事施行成績」で独自の評価基準を設けたのは、札幌、小樽、旭川、稚内、帯広、釧路の６建管。総合評価のタイプによって取扱いは異なるものの、地域の実情を踏まえた得点区分をそれぞれ設定している。ＩＣＴ活用モデル工事に取り組んだ実績に関する評価項目は、札幌、小樽、旭川、網走、帯広、釧路の６建管で設定。施工計画審査タイプにおける技術力重視型の試行は、帯広など一部にとどまる見通しだ。

　道が過日公表した２２年度総合評価落札方式ガイドラインのうち、地域での選択項目をみると「工事施行成績」では、建管独自の評価基準の設定を可能に。総合評価に使用する平均点の上昇に伴い、一部の地域において得点差がない状況を踏まえたもので、最大の評価点も現行の７.５点から７.７５点まで引き上げることを認めている。
　２２年度の総合評価で独自の評価基準を設定したのは、札幌、小樽、旭川、稚内、帯広、釧路の６建管。全道枠の施工計画審査タイプⅠ型は対象外とし、地域の実情を踏まえた得点区分を定めている。
　札幌では「施工計画審査タイプⅡ型および施工実績審査タイプ」と「施工実績審査タイプの舗装工事型・大規模型」で評価基準が異なるため、入札参加者は留意が必要だ。
　ＩＣＴ活用モデル工事に取り組んだ実績に関する評価項目は、札幌、小樽、旭川、網走、帯広、釧路の６建管で設定。前年度のモデル工事の完了実績を有する場合に０.２５点を付与する建管が大半となっている。札幌、帯広などでは、完了実績の件数に応じ、点を細分化している。
　このほか、７０００万円以上２億５０００万円未満の工事における技術力重視型の試行は、帯広など一部の建管にとどまる見通し。