建設事業費１３５０億／明かり工事本格化 ４２％増／ＪＲＴＴ 道新幹線２２年度事業計画

　鉄道・運輸機構が進める北海道新幹線建設事業の２０２２年度事業計画がまとまった。新函館北斗～札幌間２１２キロメートルの建設事業費は前年度比４２.１％増の１３５０億円。すでに発注済みのトンネル工事を推進するほか、明かり区間の橋梁整備や地盤改良工事を本格化。本年度の発注予定工事件数は、既公告の「道新幹線明治高架橋ほか」「道新幹線宮田高架橋ほか１」を含めて１９件。大半が明かり区間の橋梁工事で、うちＷＴＯ対象工事は１７件となっている。
　１日付の発注予定情報には、２月に公表した明かり区間工事概要に北斗大野橋、遊楽部高架橋、尻別川橋の関連工事を追加。「道新幹線北斗大野橋りょうＰＣけた」は第２・四半期の発注予定で、ＷＴＯ対象の「道新幹線遊楽部高架橋ほか」は第４・四半期の発注を見込む。
　尻別川橋の整備に当たっては、第２・四半期に発注する「道新幹線尻別川橋りょう付近河床掘削」で河川土工、護岸撤去等を行った後、第４・四半期に発注するＷＴＯ対象の「道新幹線尻別川橋りょう合成けた」で橋長２７０メートルの３径間連続合成箱桁橋を架設する。
　整備新幹線建設事業のほかには、貸付鉄道施設改修事業に１１億円を計上。青函トンネルの各種設備、先進導杭・作業杭の改修・更新など機能保全にかかる防災事業を進める。