新技術導入実績を追加／有形固定資産減価償却率推移等も／道 インフラ長寿命化計画一部改訂

　道は、北海道インフラ長寿命化計画（行動計画）を一部改訂した。長寿命化対策の着実な推進に向け、計画の充実を図ったもの。個別施設計画等の策定・改訂内容を反映させたほか、総務省の考え方に基づき新技術の導入実績や、代表的な施設の保有量および有形固定資産減価償却率の推移などを追加している。
　北海道インフラ長寿命化計画は、国の基本計画に基づく道の行動計画で、公共施設等総合管理計画を兼ねる。計画期間は２０１５年度から概ね１０ヵ年。維持管理・更新等にかかる中長期的な取組方針を打ち出している。
　具体的には、トータルコストの縮減・平準化に向けた取組などを記載。従来の事後保全型維持管理を見直した予防保全型維持管理の導入検討や、ＰＰＰ／ＰＦＩ手法の積極的な活用などを示している。
　道では、計画の実効性を高める観点から、毎年度フォローアップ調査を実施。さらに、施設ごとの具体的な対応を示す個別施設計画も策定することとしており、２１年度中に全施設の計画を定めた。
　今回は、長寿命化対策の着実な推進に向け、計画内容を一部改訂。個別施設計画等の策定・改定内容を反映させている。うち、道路分野では、これまで橋梁で進めてきたメンテナンスサイクルの取組を他の施設でも構築していくことなどを明記している。
　このほか、総務省の考え方に基づき、インフラ機能の適正化の取組や新技術の導入実績などを追加。道が管理する橋梁および建築物の年別整備量と保有量の推移、有形固定資産減価償却率の推移なども加えている。