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建設着手へ検討開始/流域治水の観点も 10日に委員会/札幌開建 雨竜川ダム再生事業で

2022/05/06付 DOTSU-NET NEWS
 札幌開建は、雨竜川ダム再生事業において建設事業着手に向けた検討を開始する。10日に石狩川流域委員会を開催し、地形調査、地質調査、堤体に関する調査などの結果を示した上で、第2ダム堤体嵩上げなどに関する方策を流域治水も含めた中で議論する。数回の会合を経て、石狩川水系雨竜川河川整備計画を見直すとともに、早期の事業化を目指す方針。

 雨竜川ダム再生事業は、雨竜川と石狩川の洪水被害軽減のため、北海道電力の発電専用ダムである第1・第2ダムの利水容量のうち、予備放流以上の容量振替と第2ダムを嵩上げすることで、約2500万立方メートルの洪水調節容量を新たに確保するもの。
 嵩上げを計画している第2ダムは1943年に竣工。重力式コンクリートダムで、スライドゲート4門、堤高35.7メートル、堤頂長230メートルとなっている。総貯水容量は約2160万立方メートル、有効貯水容量は約1140万立方メートル、集水面積は109.7平方キロメートルとなっている。
 18年度から実施計画調査に着手しており、地形調査、地質調査、環境調査に加え、堤体に関する調査などを進めている。堤体調査では、第2ダムにおいて、堤体のコンクリートを把握するためのボーリング調査などを推進している。
 これまでの調査を通じて知見が積み上がったことから、建設事業着手に向けた検討に着手。10日午後1時から石狩川流域委員会を開催し、石狩川水系雨竜川河川整備計画の見直しに向けた議論を開始する。札幌開建分庁舎とウェブの併用開催を予定している。
 議論では、はじめにこれまでの各種調査結果に関する説明を実施。石狩川水系雨竜川河川整備計画の見直しに当たっては、第2ダムの嵩上げに加え、道など補助区間との連携をはじめ気候変動による水災害リスクに増大に備え、あらゆる関係者により、流域全体で水害を軽減させることを目的にハード・ソフト一体の事前防災対策を盛り込む流域治水の観点や、ゼロカーボンなどの反映を視野に入れているもよう。数回程度の議論を経て、早期事業化を目指す方針。

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