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入札価格底上げに寄与/札幌市 初弾工事の結果公表/市況連動型失格判断基準対象

2022/06/16付 DOTSU-NET NEWS
 札幌市は15日、本年度から試行導入している市況連動型失格判断基準対象工事の初弾「北発寒第11号線北発寒第22号線~道道下手稲札幌線間舗装路面改良」の入札結果を公表した。応札者のうち、予定価格を超過した3者を除く25者の入札価格から算出した失格判断基準は、従来の最低制限価格を上回る3186万7204円(税抜、以下同)に。適正な利益の確保を前提とした積算によって、健全価格での競争環境の構築、入札価格の底上げといった結果が表れる形となった。
 市はくじ引きが多発している状況を踏まえ、新たなくじ引き対策を検討。これまで効果的とされてきた総合評価落札方式によらない手法として低入札価格調査制度に市況連動型失格判断基準を設ける取組を導入し、本年度は6件の工事を対象に試行することとしている。
 取組の初弾となった「北発寒第11号線北発寒第22号線~道道下手稲札幌線間舗装路面改良」は7日に開札し、事後審査としていた案件。予定価格は3494万円で、その92.95%に当たる調査基準価格は3247万5162円だった。
 予定価格超過の3者を除く25者の入札価格平均値を用いて算出した失格判断基準は、従来の最低制限価格3145万9976円を上回る3186万7204円に。これによって、調査基準価格との範囲内で失格判断基準を下回らない舗栄建設工業(株)が3200万円で落札した。

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