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開発局が所管発注工事で/プレキャスト検討本格化/小規模構造物の適用視野に

2022/09/12付 DOTSU-NET NEWS
 型枠大工など技能労働者の深刻な減少が予想される中、開発局所管発注工事においてプレキャストの試行導入に向けた検討が本格化する見通し。小規模な道路排水構造物とボックスカルバートなどを中心に適用が見込まれている。今後、設計段階においてもプレキャストを選択肢に入れるといった動きも出てくることが想定される。型枠大工などの人員確保が難しさを増し積雪寒冷地ならではの防寒養生などを考慮すると、施工性の良いプレキャストに対する期待が高まっている。
 建設業の就業者は高齢化が著しく進行。国土交通省のまとめによると、型枠大工は、50代以上の占める割合が多くなっており、将来的な人員確保が課題に。
 道内の業界関係者からは「現在は、何とか技能者を確保しているが、将来が不安」「いい時期に型枠大工、作業員を大勢確保するのは難しくなってくる」「近隣で外資系の大型建築事業が進められており、都市近郊においても人の確保が難しくなっている」との声が漏れる。
 開発局は、所管発注工事においてプレキャストの試行導入に向けた検討を進めるもよう。小規模な道路排水構造物とボックスカルバートなどを適用対象とすることが見込まれる。当初現場打ちとしていた案件についても、現場条件で適合すればプレキャストで対応するといったことも検討の俎上に載りそうだ。
 さらに、設計段階においてもプレキャストを選択肢に含めることなども視野に入れているもよう。「将来的には、プレキャスト製品に合わせて設計していくことなども考えられる」(業界関係者)と予想する声も。
 人材確保はもとより、本道は積雪寒冷地であることから、ジェットヒーター等を使用した冬季の防寒養生などを踏まえると、プレキャストが優位に働く場合もあるとの見方が根強くあり、実際に農業の用水路工事でも導入されている。どのような広がりを見せるか今後の動向が注目される。

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