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道内企業の経営逼迫/道調査 価格転嫁「ほぼできず」/建設資材急激な価格高騰で
2022/09/06付 DOTSU-NET NEWS
建設資材の急激な価格高騰が、道内建設業の企業経営に影を落としている――。道経済部が取りまとめた2022年4~6月期の業種別業況動向調査結果をみると、北海道建設業協会(岩田圭剛会長)は、原油・原材料価格等高騰について「大いに影響がある」と回答。ロシアのウクライナ侵攻や円安に伴う資材価格高騰を要因に、緩和対策の価格転嫁も「ほとんどできていない」としており、コストの上昇分を他の工事利益で補填するなど厳しい対応を余儀なくされている。道が四半期ごとに行っているこの調査は、業界団体を対象とした聞き取りおよびアンケートによって、本道の各業界の動向や課題などを把握するもの。ことし7月実施の4~6月期調査では、建設関係団体として道建協が回答した。
原材料・燃料・仕入コストに関し、前回1~3月期調査で「上昇傾向が続いている」としていた資材価格は、「上昇傾向が強まっている」との回答に。ロシアによるウクライナ侵攻のほか、進む円安が軽油やアスファルト合材、セメント、鋼材、木材といった価格高騰に拍車をかけている。
収益については「減少傾向がやや弱まっている」から「減少傾向が続いている」に転じた。減少の理由をみると、資材価格の上昇(62.4%)は、完成工事高の減少(80.0%)に次いで高いウエートに。工事の進捗や採算性の確保に「大いに影響がある」ことを報告している。
「価格転嫁が進んでいるか」との設問には、業界としての平均値が2割未満の「ほとんどできていない」を選択。高騰する建設資材を使用する大半の工種で赤字となり、コストの上昇分は他の工事利益で補填している状況だ。
道建協では、4月26日付で国土交通省が発出した通知文「労務費、原材料費、エネルギーコスト等の取引価格を反映した適正な請負代金の設定や適正な工期の確保について」を踏まえ、道に対しても地方自治体や民間発注者への指導を要請している。
一方、道の発注3部は、単品スライド条項の運用を改定。建設部と農政部では、予定価格の算定に最新単価を用いるなど、適切な対応に努めている。
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投資的事業 50億前後/8月豪雨災復費など30億超も/道 3定補正予算案の規模感
2022-09-06付 DOTSU-NET NEWS
道は、13日開会予定の第3回定例道議会に上程する補正予算案の編成作業を進めている。投資的事業に関しては、前年度と同規模の50億円前後を積み上げているもよう。8月の豪雨等を踏まえた土木災害復旧事業費や災害関連事業費の計上も予定されており、3...21年度末改良率 3管内8割超/舗装率は札幌84%、帯広80%/建管管内別の都市計画道路
2022-09-05付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は本道における都市計画道路に関し、建管管内別の2021年度末整備状況を取りまとめた。計画延長に対する改良率は、87.3%を記録した札幌をはじめ、帯広が81.8%、網走が80.7%と、3建管管内で8割超に。未改良延長に関しては、室蘭...総額 0.3%増の384億/函館など5建管 前年度上回る/道建設部 21年度委託発注実績
2022-09-05付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は、2021年度の委託業務発注実績をまとめた。10建管の発注総額は、前年度比0.3%増の383億5800万円。建管別にみると、最多は札幌で60億7900万円だった。前年度を上回ったのは、函館など5建管となっている。業種別では、土木...21年度末 改良率8割超/改良済車道部舗装78・3%/道建設部 都市計画道路整備状況
2022-09-02付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は、本道における都市計画道路の整備状況を取りまとめた。計画延長5104.85キロメートルに対する改良率は、2021年度末時点で80.5%。改良済延長は4109.66キロメートルで、995.19キロメートルが未改良の状態となっている...石狩など5振興局9割超/道農政部 A279件、B8件、C1件/簡易型総合評価6月末実施状況
2022-09-02付 DOTSU-NET NEWS
道農政部は、簡易型総合評価落札方式の2022年度6月末実施状況をまとめた。全道の実施件数は288件で、全て施工実績審査タイプ。等級別にみると、Aが279件、Bが8件、Cが1件だった。全道の発注額ベースの実施率は77.3%。振興局別では、石...事業費ベース 21%増の648億円/札幌197億 旭川129億など/23年度直轄農業要求額
2022-09-01付 DOTSU-NET NEWS
道内直轄農業農村整備事業における2023年度予算要求額が本紙調査でまとまった。全体では55地区に事業費ベースで前年度当初比21%増の647億5400万円を計上。開建別にみると、札幌は16地区に13.4%増の197億1700万円、旭川は10...新更別地区は150億円/直轄農業の23年度新規要求地区
2022-09-01付 DOTSU-NET NEWS
直轄農業農村整備事業における道内の2023年度新規着手要求地区がまとまった。全てかん排事業で、総事業費に150億円を見込む新更別地区(更別村)、130億円を見込む網走川豊住地区(大空町)など4地区となっている。 新規着手要求地区の概要はつ...貨物量推計で対策整理/インフラ整備 ゼロカーボン加味/道 持続的な物流体制の構築へ
2022-08-31付 DOTSU-NET NEWS
道は、持続的な本道物流の体制構築に向けた検討を進めている。2022年度は、ゼロカーボン北海道の視点も加味し、将来想定される北海道~本州間の貨物動向をシナリオとして設定。シナリオに基づき推計した今後の貨物量を踏まえ、輸送手段の機能維持・強化...