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糠平ダム6m嵩上 概算事業費880億/新規採択時評価までに詳細検討/第15回十勝川流域委 - 開発局
2023/02/24付 DOTSU-NET NEWS
【帯広発】開発局は、十勝川水系河川整備計画変更に伴う治水対策として検討中の糠平ダム嵩上げについて、6メートル嵩上げした場合の事業費が約880億円に上るとの試算を示した。22日の第15回十勝川流域委員会で示されたもの。2023年度から30年間を事業期間とする十勝川直轄河川改修事業については3119億円を試算し、物価上昇率を踏まえたダム再生および河道掘削を合わせた治水対策費用は約4340億円に上るとした。嵩上げ高などの規模については、国土交通省の新規事業採択時評価までに詳細な検討を踏まえて定めていく。十勝川水系では、今後の気候変動などを踏まえた河川整備基本方針の見直しに伴い、開発局が河川整備計画の変更に着手。十勝川流域委員会で有識者の意見を聴取しながら新たな計画策定を進めている。
前回委員会では、これまでの委員会で示した「既存ダムの有効活用+河道掘削」による対応方針案として、本川中流部の十勝川温泉街付近で流下可能な最大流量まで低減可能な音更川流域におけるダム再生事業が効果的と説明。その上で開発局は、糠平ダムの嵩上げが湛水面積や有効貯水容量の観点から最も有効との考えを示した。
今回の委員会では、ダム再生事業について国交省の計画段階評価に諮るための資料を紹介。同ダムで6メートルの嵩上げを行う場合、物価上昇率を含めた概算事業費として約880億円を試算していることを明らかにした。
糠平ダムは、上士幌町に位置する堤高76メートル、堤頂長293メートルの発電用の重力式コンクリートダムで、嵩上げ高6メートルは、各基準地点の目標流量達成のために想定される高さ。新規事業採択時評価までに詳細な検討を踏まえ規模などを定めていくとしたが、委員からの「(嵩上げ高が)6メートルを超えることはあり得るか」との質問に開発局は「発電も大きな目的の一つであり、これも踏まえると(6メートルを超えることは)現時点であり得る」と回答した。
さらに、河川整備計画変更に伴う十勝川直轄河川改修事業の再評価原案を示し、23年度から30年間を事業期間とする総事業費は3119億円に上ると説明。糠平ダム嵩上げと河道掘削を合わせた治水対策費用は、物価上層率を踏まえると約4340億円に上り、事業完了後50年間の維持管理費用は約920億円に上るとした。
この日の委員会では、河川整備計画の変更案も了承され、新たな計画策定を図るとともに、糠平ダムに関する事業の計画段階評価および新規事業採択時評価、十勝川直轄河川改修事業の再評価に向けた準備を進めていくことを申し合わせた。
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