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浅層埋設など手法検討/経済性に優れた材料使用等も/電共技術マニュアルの取組加速 開発局、道、札幌市

2023/05/30付 DOTSU-NET NEWS
 開発局、道、札幌市は、北海道無電柱化推進協議会が定めた「電線共同溝技術マニュアル(案)第4・4版」に基づく取組を加速させている。本道では、積雪寒冷という特性から他地域と比べて無電柱化に係るコストが割高傾向にある中、限られた予算を効率的・効果的に活用するため、低コスト手法を含めた比較検討を徹底。浅層埋設方式など最適な手法の検討のほか、従来の慣例にとらわれない経済性に優れた材料の優先使用、コスト削減につながる新材料・新工法の積極的な導入に努める。特殊部のコンパクト化や、引き込み管の同時・一体的な施工など関連事業者と連携した効率性の向上も図っていく。

 マニュアル案は、道内における電線共同溝の計画、調査、設計、施工に適用するもの。3月に策定作業が完了したことから、現地状況を勘案しつつ、柔軟な運用に取り組むとしている。
 積雪寒冷地である本道では、本州と比較して施工可能日数が短い上、冬期施工時の現場内除雪等による費用増加のほか、凍結に耐え得る構造とする必要があるなど、他地域と比べて無電柱化に係るコストが割高な状況。限りある予算の中でより効率的・効果的に無電柱化を推進することが求められている。
 こうした状況を踏まえ、マニュアル案では、低コスト化のための比較検討を徹底することを記載。品質を確認した上で浅層埋設方式等の低コスト手法を含めたコスト比較を必ず行い、最適な手法を採用する。
 設計は、整備コストを抑制する視点で実施するとともに、経済性に優れた材料を優先して使用。コスト削減につながる新材料・新工法の積極的な導入にも努める。特殊部のコンパクト化は、材料・施工の両面でのコスト削減や軽量化等による施工性の向上等が図られるため、可能な限り小型の特殊部を採用。効率性が向上しコスト削減や工程の短縮が期待できることから、引き込み管の同時・一体的な施工も調整の上で取組を進める。
 これまでの電線類地中化は、比較的ケーブル条数が多い地域や歩道幅員が広い幹線道路を中心に整備されてきたが、今後は比較的ケーブル条数が少ない地域や歩道幅員が狭い非幹線道路への整備も重点的に実施。こうした現地状況に適応する構造形態である単管路方式または複数管路方式を選択する。

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