今月から順次公告開始／日高幌内川 ４分割で下旬にも／特特推進費等配分で開建等

　各開建、振興局は、北海道特定特別総合開発事業推進費（特特推進費）と防災・減災対策等強化事業推進費の２０２３年度配分額が決定したことを受け、対象工事の発注に向けた作業を進めている。開建関係は、旭川がきょう７日付で天塩川の関連工事を入札公告するほか、札幌、小樽などでも具体の検討・作業に着手。振興局農業は線工事が中心とみられており、８月以降に順次発注していく見通しだ。振興局林務のうち事業費ベースで８億円が計上された日高幌内川地区は、４件に分割し今月下旬に入札公告するもよう。

　特特推進費は、北海道総合開発計画の推進のために充当するもので、当初予算の決定段階で予期し得なかった事象に柔軟に対応するため、年度途中に予算を配分。２３年度は、直轄１０地区、補助９地区の計１９地区に事業費ベースで５２億５７００万円を措置した。
　防災・減災対策等強化事業推進費は、大雨による浸水被害等が発生した地域で再度の被災を防止するため緊急的に実施する対策や事前防災対策で、実施環境が整った場合などに予算を配分。開発局所管分をみると、２３年度は１９億９０００万円が計上された。
　予算配分を受け各開建、振興局では、対象工事の発注に向けた作業を実施。開建関係では、小樽が小樽港の関連工事を公告済みで、旭川もきょう７日付で「天塩川改修美深地区河道掘削」を公告する。
　さらに、判明分では札幌が石狩川下流一般河川改修に係る工事、小樽が５号の落石対策に係る工事の発注に向けた検討に着手しており、今後、入札公告等の手続きを進める。このほか、今回配分された特特推進費の一部について、既発注工事の設計変更に充てるところもある。
　振興局農業は、８月以降の発注が見込まれており、工期等の関係から線工事が中心となるもよう。振興局林務のうち事業費ベースで８億円が計上された日高幌内川地区については、４件に分割し今月下旬に入札公告を行い、８月に発注する予定となっている。