優勝は札幌南「超ピノ理論」／高校生建設業クイズ決勝大会／第２回コンストラクション甲子園

　第２回高校生建設業クイズ選手権北海道大会「コンストラクション甲子園」決勝大会が９日、札幌市内のホテルポールスター札幌で開かれ、各地区予選を勝ち上がった８チームによる激戦の結果、札幌南高校の七戸敦司さんと早稲田直希さんで結成した「超ピノ理論」が見事優勝し、沖縄研修旅行を獲得した。準優勝には札幌日大高校の「Ｃｕｂｅｒ」、３位には福島商業高校の「ふくしょうじょ」が輝き、それぞれ副賞を手にした。
　大会は、建設業への理解や興味を深めてもらうことを目的に帯広二建会（萩原一宏代表幹事）が声をかけ、昨年の第１回大会では釧路・根室、オホーツクを含む３地区で開催。今回は帯広二建会が主管となって全道７地区に拡大し、計３２校７７チームが参加し、８チームが決勝大会に駒を進めた。
　萩原代表幹事が主催者代表あいさつに立ち「きょうのために予習し、気合が入っていることと思う。決勝は良い問題がそろっているので頑張って」とエールを送った。
　ラウンド１は２択・４択クイズとパネルクイズ。ラウンド２は往年の人気番組「アタック２５」を参考にした「アタック１６」でパネル獲得を競った。
　ラウンド３は、マシュマロチャレンジ。乾麺のパスタ２０本を使用し、セロハンテープでタワーを作り、頂上部にマシュマロを刺して自立させた高さを競った。優勝した超ピノ理論が昨年の記録１０１センチメートルを上回る１１７センチメートルの新記録を樹立した。
　ラウンド４では、パスタ４０本を使い、グルーガンで接合した橋梁を製作。長机に完成したパスタブリッジを架けて、耐荷重を競うもの。ここでも超ピノ理論が２２５０グラムでトップを記録した。
　全競技を終えて、超ピノ理論が全部門で最高点を獲得し優勝に輝いた。七戸さんは「うまくいかないことは多かったが、２人で連携して優勝することができて最高」、早稲田さんは「優勝できてとてもうれしい。沖縄では美ら海水族館に行ってみたい」と喜びを語った。
　優勝するまでには、放課後２人でパスタブリッジを作製したり、クイズ研究会の先輩らと問題を出し合うなど対策を重ねてきた。２人は「手伝ってくれた先輩や家族、放課後に教室を貸してくれた先生にも感謝したい」と話した。
　準優勝のＣｕｂｅｒにはワイヤレスイヤホン、３位のふくしょうじょには大容量モバイルバッテリーが贈られた。
　大会後、萩原代表幹事は「全道各地の高校生たちが真剣に建設業を知ろうと、事前に勉強して臨んでくれたことに熱いものを感じた」と感想を。また「今回参加してくれた多くの普通科高校の生徒たちにも建設業を知ってもらう啓発の機会になったと思う」とＰＲ効果を実感した。