５開建と本局で１００％／室蘭、帯広、網走など／インフラゼロカーボン２３年度取組状況 － 開発局

　開発局における北海道インフラゼロカーボン試行工事に関し、開建別の２０２３年度取組状況がまとまった。全道の実施率は９７％で、室蘭、帯広、網走、留萌、稚内の５開建と本局で１００％を記録。以下、小樽が９７％、旭川が９６％、札幌が９５％、釧路が９３％、函館が９１％と続き、いずれも高い数値を示している。
　北海道インフラゼロカーボン試行工事は、受注者がＣＯ２削減に資する取組を実施した場合に工事成績で加点評価するもの。道内建設業において率先してカーボンニュートラル（ＣＮ）を進めるため、開発局、道、札幌市、鉄道・運輸機構、東日本高速道路（株）北海道支社が連携して２２年度から取組を展開している。
　開発局における２３年度の試行状況をみると、完成工事１３７６件のうち９７％に当たる１３２９件で実施。室蘭、帯広、網走、留萌、稚内の５開建と本局で１００％に達したほか、全ての開建で９０％を超えた。
　事業部門別の実施率は、機械が１００％、港湾・空港と農業が各９９％、道路が９７％、営繕が９６％、河川が９４％、電気が８９％。意識醸成に係るアンケートの結果を追うと、脱炭素への意識が芽生えた受注者は現場で９０％、経営者で８７％に達しており、試行の成果がうかがえる結果となっている。