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24年度 鵡川等で流域委/降雨量増見据え流量など検討/1級水系河川整備計画を点検 - 開発局

2024/10/23付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は、気候変動の影響や流域治水の観点を踏まえた治水対策の推進に向け、全道の1級水系における河川整備計画の点検作業を進めている。既に計画変更を終えた水系に加え、本年度は新たに鵡川水系、沙流川水系においても流域委員会を開催。将来的な降雨量の増大を見据えた目標流量や整備水準などを検討する見通しだ。流域治水プロジェクト2・0等に基づく対策の具体化に向けた河川整備計画の見直しも一部水系で進めており、今後の動向が注目される。

 近年は記録的な大雨による災害が相次いで発生。今後も気候変動による降雨量増大が見込まれており、治水対策の一層の強化が求められている。
 こうした中、国土交通省がまとめた気候変動を踏まえた治水計画の在り方に関する提言をみると、パリ協定の目標と整合する2度上昇シナリオを前提に治水計画の目標流量に反映するよう明記した。2040年ごろに本道では、降雨量が約1.15倍、流量が1.2倍、洪水発生頻度が2倍に増加するものと見込まれており、他地域と比較すると、大きな影響が生じることが懸念されている。
 開発局では、こうした状況下においても治水安全度を確保できるよう河川整備計画の見直し作業に着手。第1弾として常呂川水系河川整備計画を変更し、その後、十勝川水系、釧路川水系、後志利別川水系、尻別川水系、渚滑川水系などにおいても計画変更が完了している。
 本年度は、鵡川水系、沙流川水系における流域委員会を開催。近年の気候変動や流域治水等を踏まえ、現行計画の変更を視野に入れた検討を進める見込みだ。
 このほか開発局では、道内の全1級水系で流域治水プロジェクト2・0を策定済み。気候変動の影響によって増加する水害リスクを明示し、従来のプロジェクトに加えて必要となる河川および流域での追加対策を反映している。
 現在、対策の具体化に向けた流域委員会も石狩川水系豊平川を対象に進めており、動向を注視する必要がある。

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