対象工事は３３０件前後／農業土木Ａ 空知１０１件で最多／２５年度ＣＣＵＳ活用モデル － 道農政部

　道農政部が２０２５年度に実施する建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）活用モデル工事は、現段階で３３０件前後に上るものと見込まれる。過日公表した２５年度工事等概要によると、対象となる農業土木Ａ等級は空知で１０１件のほか、十勝で５１件など。対象案件が含まれるゼロ国債・翌債工事は、２月第３週にも入札公告のピークを迎える見通しだ。

　ＣＣＵＳは、建設技能者の資格や社会保険加入状況、現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積するもの。技能者の処遇改善による担い手確保を一層推進するため、同部では２３年度補正に基づく３月発注分からモデル工事を実施している。
　カードリーダー設置費用と現場利用料は、設計変更時に支出実績に基づき計上。受注者が取組を希望し評価対象項目ごとの判断基準を全て達成した場合、工事施行成績評定の創意工夫で１点を加点している。
　予定価格７０００万円以上の農業土木で原則全ての工事を対象としており、２５年度工事等概要では発注標準上モデル工事に該当するＡ等級を３４７件掲載。ＣＣＵＳを活用できない案件などを踏まえると、対象工事件数は３３０件前後とみられる。