新規着手 ５３地区、７８６億円／振興局別 空知が最多４３９億円／道農政部 ２５年度調査計画地区要望

　道農政部は、道営農業農村整備事業の２０２５年度調査計画地区の要望概要をまとめた。地区数は８２地区となっており、総事業費では１４８９億５５００万円の規模に。このうち新たに調査着手を希望しているのは５３地区で、総事業費は７８５億６５００万円に上っている。

　２ヵ年調査と単年調査を合わせた調査計画希望地区は、全道で８２地区。ハード事業が対象で、既に調査が完了し２５年度の事業着手を見込む地区を除いて集計している。流動的な要素を残すが、概算事業費の合計は１４８９億５５００万円となっている。内訳をみると、２ヵ年調査の１年目が３５地区で６９１億６０００万円、２年目が２９地区で７０３億９０００万円。単年調査は１８地区で９４億５００万円となった。
　事業別では、農地整備事業の中山間地域型が２０地区で５８２億円、畑地帯総合整備中山間地域型が２６地区で４２５億２０００万円、水利施設整備事業の基幹水利施設保全型が８地区で５７億２０００万円など。振興局ごとにみると、総事業費は空知が４３９億円で最も多く、次いでオホーツクが２７４億８０００万円、十勝が２２５億７０００万円、上川が１４８億１０００万円などと続いた。
　各振興局の道営農業農村整備事業における２５年度調査計画地区要望概要はつぎのとおり。
▼合計＝８２地区１４８９億５５００万円―経営体育成型２地区６０億円、中山間地域型２０地区５８２億円、道営草地整備５地区３７億５００万円、公共牧場整備４地区６３億８０００万円、農地中間管理機構関連農地整備１地区２５億円、畑地帯総合整備型３地区８３億円、畑地帯総合整備中山間地域型２６地区４２５億２０００万円、基幹水利施設整備型１地区３５億円、基幹水利施設保全型８地区５７億２０００万円、農地集積促進型１地区２１億円、中山間地域農業農村総合整備３地区５３億３０００万円、農道・集落道整備２地区３億７０００万円、営農飲雑用水施設整備３地区３４億８０００万円、農村地域防災減災２地区６億５０００万円、通作条件整備樹園地等型２地区２億円
▽空知＝１６地区４３９億円―中山間地域型１１地区３７７億円、基幹水利施設保全型４地区４１億円、農地集積促進型１地区２１億円
▽石狩＝４地区１０７億円―経営体育成型２地区６０億円、中山間地域型２地区４７億円
▽後志＝３地区３３億円―中山間地域型２地区２８億円、農村地域防災減災１地区５億円
▽胆振＝４地区３９億８０００万円―中山間地域型２地区３５億円、農道・集落道整備１地区３億３０００万円、農村地域防災減災１地区１億５０００万円
▽日高＝３地区５８億８０００万円―中山間地域農業農村総合整備２地区４５億円、営農飲雑用水施設整備１地区１３億８０００万円
▽渡島＝２地区２６億９０００万円―農地中間管理機構関連農地整備１地区２５億円、基幹水利施設保全型１地区１億９０００万円
▽上川＝７地区１４８億１０００万円―中山間地域型３地区９５億円、畑地帯総合整備中山間地域型１地区８億８０００万円、基幹水利施設整備型１地区３５億円、基幹水利施設保全型２地区９億３０００万円
▽留萌＝２地区２１億５０００万円―公共牧場整備１地区１３億２０００万円、中山間地域農業農村総合整備１地区８億３０００万円
▽宗谷＝４地区８５億円―公共牧場整備２地区４２億円、畑地帯総合整備中山間地域型１地区３１億円、営農飲雑用水施設整備１地区１２億円
▽オホーツク＝１８地区２７４億８０００万円―畑地帯総合整備中山間地域型１６地区２６７億８０００万円、基幹水利施設保全型１地区５億円、通作条件整備樹園地等型１地区２億円
▽十勝＝１４地区２２５億７０００万円―道営草地整備２地区１６億５０００万円、公共牧場整備１地区８億６０００万円、畑地帯総合整備型３地区８３億円、畑地帯総合整備中山間地域型８地区１１７億６０００万円
▽釧路＝３地区１７億５００万円―道営草地整備１地区７億６５００万円、農道・集落道整備１地区４０００万円、営農飲雑用水施設整備１地区９億円
▽根室＝２地区１２億９０００万円―道営草地整備２地区１２億９０００万円