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河川・道路部門 全工事対象に/プレキャスト使用で原則/低炭素型コンクリート試行工事 - 開発局

2025/05/28付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は2025年度から河川・道路部門における低炭素型コンクリート試行工事の対象を大幅に拡大している。原則、プレキャストコンクリートを使用する全ての工事が対象。試行を希望する場合、受注者は施工前に監督職員と協議を行い、試行に要する費用は設計変更で対応する。これらの取り扱いは4月以降に入札手続きを開始する案件から適用しており、建設関連業界等のカーボンニュートラルに向けた取組を一層促進していく。

 開発局は、2050年カーボンニュートラル達成に向けた「ゼロカーボン北海道」を推進するため、主要発注機関と連携し北海道インフラゼロカーボン試行工事を展開。建設分野でのCO2削減に資する材料、建設機械、施工方法など、総合的な取組を推進している。
 中でも建設分野の材料は、セメント等の製造過程におけるCO2排出量が大きいことから、低炭素材料の活用促進が重要に。このため22年度から、土木用コンクリートブロック等に高炉スラグ微粉末を用いた低炭素型コンクリートのモデル工事を実施している。
 具体的には、ポルトランドセメントの置換率が55%以上のもの、またはこれと同等以上のCO2排出削減効果のあるものを低炭素型コンクリートと呼称。従前は発注者が対象工事を選定し、受注者と協議が整った場合に試行を行っていたが、25年度からは原則、プレキャストコンクリートを使用する全ての工事を対象とした。
 ただし、災害時の応急復旧などは試行の対象外。現場打ちでレディーミクストコンクリートを使用する工事を対象とすることは妨げないとしている。
 新たな取り扱いは、4月以降に入札手続きを開始する案件から適用している。22年度から24年度までの試行件数は累計8件となっているが、今後、大幅に増えることも想定される。

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