現場の生産性向上に貢献／技術力、創意工夫も評価／開発局 i―Ｃon奨励賞表彰式

　開発局は３０日、札幌第１合同庁舎でｉ―Ｃｏｎ奨励賞２０２５の表彰式を執り行った。工事部門では、遠藤達哉局長が受賞企業の代表者に表彰状、技術者に記念のピンバッジを贈呈。建設現場の生産性向上に資する優れた取組をたたえるとともに、一層の活躍に期待を寄せた。
　ｉ―Ｃｏｎ奨励賞は、本道におけるインフラＤＸ・ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ導入に向けた意欲向上を図ることを目的として、２０年度に創設した。
　２５年度の受賞件数をみると、工事は２８件、（株）田中組（札幌）など２８者、業務は２４件、重複を除く実数で（株）構研エンジニアリング（札幌）など１９者が栄に浴した。
　工事部門では、遠藤局長が受賞企業の代表者に表彰状、技術者に記念のピンバッジを授与。「他の模範となる優れた取組により、建設現場の生産性向上に貢献した」と高く評価した上で、受賞企業と社員による技術力の研讃をはじめ、現場条件に合わせた創意工夫、日頃の尽力に敬意を表した。
　建設業が暮らしや産業を支える社会資本の整備、維持管理の担い手、激甚化する災害に対する地域の守り手として、その役割が重要になっている状況にも言及。一方で、本道が全国よりも先行して人口減少、高齢化が進んでいるとし「こうした中でも引き続き建設業がその役割を果たすためには、担い手の安定的確保・育成に向けて、労働環境の改善とともに、現場の生産性向上をより一層進める必要がある」と強調した。
　その上で、開発局としても各種の取組を強力に推進していく方針を説明。受賞者に対しては「北海道のリーディング企業としてインフラＤＸ、ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎの普及促進に向けて力を貸してほしい」と呼びかけた。
　このあと、遠藤局長をはじめとする幹部職員と受賞企業の代表者、技術者による記念撮影を行った。
 　午後の業務部門については、津波警報の発表に伴う対処に万全を期すため、岡下淳事業振興部長が表彰状、ピンバッジを手渡した。