ポータルサイトで受付／１２日開始へ　注意事項等も／国交省 技能者大切にする企業宣言

　国土交通省は「建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度」の詳細をまとめた。経営事項審査におけるＷ点での追加項目となるもので、１２日午前１０時から専用のポータルサイトで申請が可能。「元請事業者」「下請事業者」「発注者」のいずれかを選択し、必須・任意項目の宣言内容、取組開始日を検討し、申請作業を行う。申請に当たっての注意事項のほか、自主宣言のメリットや内容、有効期限、宣言後の具体的な対応などもＱ＆Ａとして整理している。
　自主宣言制度は、建設業への技能者の減少が続く中、技能者を大切にし、処遇改善に積極的に取り組もうとする事業者がその旨を宣言するもの。就業者に選ばれることなどによって、処遇改善の取組が持続的に行われることとなる枠組みを作ることを目的としている。
　申請は、ポータルサイト「https://jishusengen.mlit.go.jp/」から可能。注意事項では「自主宣言は、将来に行うことも可能とするが、宣言日を含め、１年以内に宣言した取組の全てを実施する必要がある」「自主宣言の有効期間は、申請日の翌月を起算日として２年経過後の最初の１２月末まで」などと示している。
　Ｑ＆Ａをみると「任意項目は必須項目に加えてアピールしたい項目がある場合に追加記載する趣旨のもので、必ずしも記載は必要ではなく、無記載でも宣言は可能」「申請の確認は１ヵ月程度を要する。公開はメールで通知」などの情報を周知。
　宣言後の対応では、社内外への宣言の周知、宣言内容の実行、定期的な宣言内容の見直しなどが必要としている。
　このほか申請内容は、確認作業を経て、ポータルサイトで公表する。