道の２４年度国費予算要望 災害に強いまちづくりを

　道は７日、２４年度国費予算要望概要を発表した。道開発予算等に関する要望については昨年度同様、「北海道の将来を支え、生かす社会資本（案）」として要望事項を整理。高規格幹線道路の整備や北海道新幹線札幌延伸の早期実現と既着工区間の建設促進のほか、災害に強いまちづくりなどを主な施策として掲げた。一方、各部がまとめた国の施策および予算に関する提案・要望では、建設部が５％留保となった公共事業予算の震災復興とは別枠での追加配分、防災対策の着手を可能とするための本道も対象とした補正予算の早急な編成を要望。総務部と建設部は、原子力防災対策予算の確保を掲げ、避難路整備における国の負担強化や別枠での予算確保を求めている。 　国の施策および予算に関する提案・要望（案）については、「強い経済、安定した雇用づくり」「安全・安心の健康社会づくり」「環境のフロントランナー・文化力づくり」「活力ある持続可能な地域づくり」に重点を置くとともに、「東日本大震災からの復興に向けた取組」の推進を基本的な考え方として重点項目を整理。地震津波対策など防災消防体制の充実強化や原子力安全・防災対策、バックアップ拠点整備、北海道新幹線の整備促進、地方公共事業予算の総額確保および北海道開発の枠組み堅持、高規格交通幹線道路網などの整備促進、食料供給力の確保に資する力強い農山漁村づくりの推進など、耐震化促進を図るための公立学校施設の整備促進などを要望事項に掲げている。 　一方、道開発予算関係要望については、「個性を活かし自立した地域づくり」「環境を活かす地域づくり」の２点を重視すべき視点とし、目指す方向の実現に向けて５つの柱に沿って要望項目を列記。「食」「森林」「水資源」を北海道の強みとして挙げ、これらの供給に資する基盤づくりや、未整備の交通ネットワークを課題として、札幌延伸を含む新幹線の建設促進や高規格道路の整備促進などを強く求めている。