施工体制確認型を採用／応札者操作マニュアル確認を／開発局 工事の指名競争・総合評価

　開発局は、所管工事における指名競争入札の実施に当たり、施工体制確認型総合評価落札方式を採用する。指名段階で当該工事の施工能力を有すると判断していることから、企業・技術者の評価は行わず、施工体制の審査により０～３０点の施工体制評価点を与える。標準点と施工体制評価点の合計を入札価格で除して評価値を算出し、最も高い者を落札者とする。１０日に指名通知した釧路開建の「道横断道釧路市道道５３号橋床版設置ほか一連」で適用。入札参加者には、応札者用操作マニュアルを確認の上、対応するよう呼びかけている。

　開発局は、入札手続き期間の短縮を図ることなどを目的に所管工事で要件の合致した案件を対象に指名競争入札を実施。一般土木Ｂ等級を対象に一件当たり１０者程度を指名する。
　指名競争入札の実施に当たっては、施工体制確認型総合評価落札方式を採用。配点は品質確保の実効性１５点、施工体制確保の確実性１５点の合計３０点となっている。競争参加資格を満たした場合に与える標準点１００点と施工体制評価点の合計値を入札価格で除した数値を算出し、最も高い者を落札者とする。指名段階で、すでに施工能力を有していると判断していることから、企業・技術者の評価は行わない。指名通知とともに、入札説明書・公示用設計書等の交付を行う。
　一方で、入札参加者が円滑に手続きを進められるよう応札者用操作マニュアルを作成。指名通知書の受領から入札書・工事費内訳書・技術資料の提出など一連の流れを電子入札の画面とともに、操作方法についても分かりやすく記している。入札参加者は、必ず応札者用操作マニュアルを確認の上、手続きを進めるよう呼びかけている。
　指名競争・施工体制確認型総合評価落札方式は、１０日に指名通知した釧路開建の「道横断道釧路市道道５３号橋床版設置ほか一連」で適用。開札は３月５日午前１０時となっている。今後、複数の開建においても、要件の合致した工事で、同様の方式を採用することが見込まれる。