ＢＩＭ・ＣＩＭ大幅増へ／開発局 基本設計中心に試行／港湾・漁港部門の２１年度業務

　開発局は、港湾・漁港部門において、２０２１年度からＢＩＭ／ＣＩＭ試行対象業務を大幅に増やす方針としている。２０年度は３件で取り組んだが、２１年度は５倍近くの１５件前後で試行する見通し。基本設計業務を中心に適用。３次元の設計成果品を施工で活用し、生産性向上につなげる。
　国土交通省は、２３年度までに小規模を除くすべての公共工事において、ＢＩＭ／ＣＩＭを原則適用する方針を明記。港湾においても、ＢＩＭ／ＣＩＭ各種容量の改定、策定作業を進めている。
　開発局の港湾・漁港部門においても国交省の方針を踏まえ、２１年度からＢＩＭ／ＣＩＭ試行対象業務を大幅に増やす方針。２０年度の試行件数３件を５倍近く上回る１５件前後で試行する見通し。
　ＢＩＭ／ＣＩＭでは、既設構造物の仮設を３次元モデルとすることで、各部材や他構造物との取り合いを確認できることや、構造物の配筋と施工方法の確認、施工ステップの作成による受発注者間のイメージ共有などが効果として見込まれている。
　開発局では、ＢＩＭ／ＣＩＭを通じ、施工現場の生産性向上を図るとともに、３次元データの活用を通じた受発注者双方の人材育成にもつなげたい考え。