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22年度から全道で試行/道建設部 省力・効率化へ/除雪車ワンマン化 ガイダンスシステム
2021/09/17付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は、除雪業務の省力化・効率化に向けた取組を加速させる。マルチカメラシステムを活用した「除雪車のワンマン化」については、2021年度も試行路線の一部拡大を図り、22年度から全道で試行する見通し。22年度はワンマン化の一部本格運用とともに、積算単価の策定なども予定している。作業の安全性向上などにつながる「ガイダンスシステム」に関しても、22年度から試行を全道展開する方針。「日報の自動化」は、今後も試行を継続しつつ、全道稼働のためのサーバスペックを検討していく。積雪寒冷地の本道においては、冬期間の道路交通網を確保するための除雪業務が必要不可欠となっている。
一方で近年は、オペレータおよび作業員の高齢化が進行。除雪従事者の人手不足に伴い、交代要員の確保にも苦慮する状況となっており、業務の省力化・効率化に資する取組が求められている。
道建設部は、課題解決に向けた取組として各種試行を実施。スマートフォンで位置情報をインターネット上に送信し、走行ルートや時間についての日報をオートマチック化する「日報自動化」、熟練オペレータの暗黙知を記録・表示し作業の効率化や安全性の向上を図る「ガイダンスシステム」、マルチカメラシステムを活用した「除雪車のワンマン化」などを試行している。
日報の自動化は、試行後のヒアリング調査で受託業者も「手渡しによるデータのやり取りがなくなり、作業の簡素化が期待できる」「タコグラフがなくなることで日報作成時間が軽減される」などと評価。今後も試行を継続しつつ、全道稼働のためのサーバスペックを検討する。
ガイダンスシステムに関しては「経験が浅いオペレータの負担が軽減された」「土地勘がない区間の作業に有効」などの声が寄せられる一方で、「歩道には障害物が多くあるため、警告音が鳴りすぎる」との指摘も。21年度は、試行路線の拡大を図りながら、本格導入に向けた改善も進める意向。現時点では、22年度から試行を全道展開し、民有機械への導入も検討する。
除雪車のワンマン化は、21年度も試行路線の一部拡大を図り、22年度から全道で試行を展開する見通し。22年度はワンマン化の一部本格運用とともに、作業要件の検討、積算単価の策定なども見込んでいる。
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