トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

北保証 20年度財務比率調査/収益性の改善傾向続く/自己資本 引き続き50%超

2021/11/09付 DOTSU-NET NEWS
 北海道建設業信用保証(株)は、2020年度道内建設業の財務比率をまとめた。売上高総利益率は22.3%、売上高営業利益率は3.1%で、ともに前年度と比較して微減。収益性は引き続き改善傾向に。自己資本比率は51.6%と前年度に引き続き50%を超え、道内建設業の高い健全性を示した。地域別にみると前年度の東高西低を維持しつつ、南低北高の傾向も加わった。
 財務比率調査は、道内に本店を有する法人の建設業者で、9月末までに決算書の提出を受けた2665社を対象に実施。土木1030社、建築508社、電気467社、管408社、土木・建築252社を対象とした。
 20年度は、収益性や活動性、健全性、生産性をみる計22の調査指標のうち、11指標で過去5年間の最高値を示した。
 調査結果を主要指標でみると、売上高総利益率は22.3%に。19年度までの過去3ヵ年続けて微増となっていたが、今回は前年度比0.1ポイント減の微減に。業種別では土木と管を除き悪化し、電気が最も高く29.4%、土木・建築が最も低く15.9%。
 売上高別では「1億円未満」と「1億円以上5億円未満」の階層が悪化し、「1億円未満」が最も高く28.8%、「30億円以上」が最も低く12.1%となった。
 売上高営業利益率は3.1%で、0.2ポイント低下。土木、管を除く業種で悪化し、電気が最も高く4.7%、建築が最も低く0.7%に。売上高別では、「10億円以上30億円未満」が最も高く5.5%、「1億円以上」が最も低くマイナス0.5%となった。
 総資本経常利益率は6.5%で、0.4ポイント上昇。業種別では土木と管が改善し、電気が最も高く7.9%、建築が最も低く4.3%に。売上高別では「1億円以上5億円未満」を除く階層で改善し、「10億円以上30億円未満」が最も高く8.5%、「1億円未満」が最も低く4.3%となった。
 負債回転率は4.4回で前年度比0.6回低下。業種別では、土木・建築を除き悪化し、土木・建築が最も高く4.9回、管が最も低く3.8回となった。
 自己資本比率は51.6%と、前年度に引き続き50%を超え、道内建設業の健全性の高さを示した。業種別では土木と電気が悪化。電気が最も高く58.3%、建築が最も低く45.4%に。
 売上高別では「1億円未満」と「1億円以上5億円未満」の階層で悪化し、「10億円以上30億円未満」が最も高く58.6%、「1億円未満」が最も低く43.6%となった。
 一方、地域別の平均財務率は、売上高営業利益率、総資本経常利益率、負債回転率、自己資本比率の4指標でみると、前年度と同様に地域差が表れた。19年度は東高西低となったが、20年度は東高西低の傾向を維持しつつ、南低北高の傾向も示す結果となった。
 なお、道内建設業の財務比率調査結果は、北保証のホームページで公表している。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

開発局 建コン指名業者審査基準/A・B・C評価を導入/A総数上位 原則10社程度選定

2021-11-09付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は8日、建設コンサルタント業務等指名業者審査基準を公表した。通常指名競争入札における全部門・全部局共通のルールとして、選定候補業者群を作成するための1次選定と、1次選定で抽出した業者群を評価する2次選定の評価基準を示した。1次選定は...

工事 田中組など56者/委託はシン技術コンサルなど19者/道建設部 優秀業者表彰の受賞企業

2021-11-08付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は5日、2021年度工事等優秀業者表彰の受賞者を発表した。工事部門では、一般土木A1で(株)田中組(札幌)など、一般土木A2でハラダ工業(株)(留萌)、斉藤井出建設(株)(足寄)、高玉建設工業(株)(別海)など56者が受賞。委託部...

17日にシンポジウム/北大大学院の佐藤教授講演/道技術者育成プラットフォーム

2021-11-08付 DOTSU-NET NEWS

 北海道技術者育成プラットフォーム(三上隆会長)は、17日午後2時からTKP札幌駅カンファレンスセンターで2021年度シンポジウムを開催する。会場参加とオンライン併用で実施。北大大学院工学研究院機械・宇宙航空工学部門材料力学研究室教授の佐藤...

配点の見直しを検討/特定区分への集中に対応/開発局 総合評価落札方式の工事成績

2021-11-05付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、所管発注工事における総合評価落札方式で、企業の工事成績評価に関する配点について見直しを含めた検討に入る。「76点以上80点未満」の区分に約9割の企業が集中し差が付かない現状に対し、各地方建協から評価方法に関する意見を聴く方針。意...

若手緩和型+年齢評価 地方で試行/専任補助者制度は都市部で/開発局 総合評価の新たな取組方向性

2021-11-05付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、所管発注工事において、若手技術者活用に向けた総合評価落札方式の新たな取組の運用に関する方向性をまとめた。実務経験が少ない若手技術者とベテラン技術者が同程度に競うことができる「若手・緩和型+年齢評価」は地方部で、若手を指導するベテ...

泊共和線など継続妥当/ペーパン川の実施計画調査要望も/道 第5回公共事業評価専門委

2021-11-04付 DOTSU-NET NEWS

 道の2021年度第5回公共事業評価専門委員会(委員長・内田賢悦北大大学院工学研究院教授)が2日、札幌市内の第二水産ビルで開かれた。本年度の公共事業再評価対象地区のうち、前回10月27日の会合で審議未了となっていた泊共和線道路改築や恵庭栗山...

補正で十分な量確保へ/国交省の大澤大臣官房審議官/北保証 第78回建設業講演会

2021-11-04付 DOTSU-NET NEWS

 北海道建設業信用保証(株)(吉田義一社長 ※吉は土に口)は2日、北海道経済センターで第78回建設業講演会を開催した。約180人が参加。国土交通省の大澤一夫大臣官房審議官(不動産・建設経済局担当)が、最近の建設業をめぐる諸問題と題し講演。2...

道営 団体営 2134ha/省力化や地下かんがい可に/道農政部 集中管理孔整備20年度実績

2021-11-02付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、本道における集中管理孔の2020年度整備実績をまとめた。道営および団体営の実績を集計したもので、水田地帯において2134.4ヘクタールを整備。過去の実績も含めた累計では、約2万4000ヘクタールに及ぶ。同部は、暗渠の維持管理の...